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【告知】レインボーフレーバー10新刊情報【スペースF24】

どうも、SS担当タイヤキです。
本日、無事脱稿することが出来ましたぁ!!

というわけで、5/6に行われるレイフレの告知です。
(あと、合わせて報告も)

新刊はSSになります。
内容はスマプリ、ドキプリ、ハピプリの短編集で、三角関係未満な関係を綴っています。
サンプルを用意しましたので、【続きを読む】からどうぞ。

そして表紙は、今回新たに絵師様として我がサークルにお迎えしたまつうみ殿に描いて頂きました!!
やよいとあかねが良い味出していて、とても素晴らしい表紙になってます!!!

↓表紙のサンプルです(クリックで拡大)
レイフレ10表紙

当日はよろしくお願いします!!
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おしながき
・恋の三角関係?:スマイルプリキュア(みゆき×あかね×やよい)
・三人一緒に  :ドキドキプリキュア(マナ×六花×レジーナ)
・三者三様   :ハピネスチャージプリキュア(ひめ×めぐみ×ゆうこ)
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「恋の三角関係?」

 空は快晴、空気も澄んで清々しい朝。

 「今日もウルトラハッピーな事がありそう!」

 みゆきは勢いよく玄関の扉を開けると、外へと駈け出した。

 「あ! みゆきぃ~!」

 「あかねちゃん! おはよう!」

 学校へ向かう途中であかねと合流する。朝練が無いときは、いつもこのタイミングで一緒に学校に向かっている。それは、プリキュアになってからずっと続いている日々の習慣。

 「いよいよ、今日から新学期やな」

 「うん、二年生かぁ~、うぅー…なんか緊張してきた……」

 自分で“二年生”と口にした途端、急に現実味を帯びたようで、みゆきは緊張した面持ちに変わる。

 「みゆきは大袈裟やなぁ~」

 その表情を見ていたあかねは、みゆきが転校してきた時の事を思い出す。あれから一年、長いようであっという間だったと思う。

 「それに、もし皆とクラスが違ってたら……ううう……」

 元々人見知りな性格だからか、気づけばみゆきの顔は真っ青になっている。しかし、一方のあかねはこの子とクラスが離れるはずがない、と根拠のない自信を持っていた。それに、あの子との差を付けられないためにもみゆきと同じクラスになる必要が、あかねにはある。

 「おはよー、みゆきちゃん」

 「あ、おはよう、やよいちゃん! わ!」

 挨拶と同時にやよいが腕に抱き付いてきて、みゆきは思わず声を上げる。

 「今日もみゆきちゃんは可愛いね!」

 「うぇぇぇぇ? と、とと、突然どうしたの、やよいちゃん?」

 “可愛い”などと日頃言われ慣れていないみゆきは尻餅をつきそうになる。

 「別に、いつも思ってるよ、ただ恥ずかしいから、いつもは言ってないだけ」

 得意のあざといポーズを取りながらやよいが言うと、みゆきは恥ずかしさの余り耳まで真っ赤にして俯いてしまった。あかねは後ろから見ていて、そんなみゆきの可愛い姿に、思わず後ろから抱きしめたくなった。
 それにしても、やはりやよいは油断ならない、とあかねはやよいの方をチラリと窺う。前期エンディングでも見せていた“手を口の前に持ってきて上目遣いに相手を見るポーズ”は、今まで多くの人を魅了してきた。今や、そのポーズをとるやよいからは、貫録すら感じる。そんな強敵が相手なのだ、こちらも出し惜しみをしてなどいられない。

 「み~ゆき!」

 「わっ! あ、あかねちゃん⁉」

 「にへへ、私も混ぜてーな」

 「え? え?」

 あかねは、空いているもう片方のみゆきの腕に、自分の腕を絡ませると、グッと少しだけ自分の方へみゆきを引っ張った。みゆきはいつもと違う様子の二人に挟まれて、ただただ困惑していた。

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「三人一緒に」

 ラケル達と出会って、もう一年。私達プリキュアも中学三年生に進級し、そろそろ真剣に進路について考えなければいけない時期に差し掛かっていた。
 クラスの空気も少しずつ研ぎ澄まされたような雰囲気に変わり、“受験”の二文字が次第に現実味を帯び始めていた。
そうそう、変わった事といえば、身近な所でもう一つ。それは――――。

 「今日は、六花の家でだっけ?」

 「うん! ……どうしたの、マナ?」

 「いや、受験勉強で大変なのに、何か申し訳ないと言いますかー……」

 「もー、いつも言ってるでしょ、好きでやってる事だからマナは気にしなくていいって!」

 「でも……」

 「それに、ご飯作るのは良い息抜きにもなるしね」

 「六花……」

 「でも! 食べてくれる人がそんな顔してると、作るこっちも楽しくなくなっちゃう」

 「六花……では、今日もごちそうさせて頂きます」

 「はい、よろしい♪」

 私の言葉にマナは少し申し訳なさそうに、にへへと笑う。その笑顔を私は横目で流した。
 そう、最近私は時々マナに夕食を振舞うようになっていた。その理由は、いつまでもマナの両親に甘えてばかりではいられない、と思ったのと、少しでもマナに今までのお礼をしようと思ったから。
 ……決して、「好きな人と永く付き合うには相手の胃袋をがっちり掴むべし」という雑誌の記事を真に受けたわけではない。


   ◇

 ――――ピンポーン

 「はい、はい」

 呼び出し音がリビングに響き、私はお気に入りのカエルのスリッパをパタパタと鳴らしながらインターホンの元へ駆け寄る。

 「はい、どちら様ですか?」

 「六花! 来たよ!」

 「いらっしゃい、マナ。今、行くからちょっと待ってて」

 はーい、という元気なマナの声がインターホン越しに返ってくるのを聞いてから、私は着ているエプロンを外すとキッチンのテーブルに置くいて、マナの待つ玄関へ足早に歩いて行った。

 「いらっしゃい、マナ!」

私は、玄関を開けると同時に口を開く……と、そこには珍しい客人が立っていた。

 「レジーナ⁉」

 「ヤッホー、六花」

 「どうしたの?」

 私の驚きとは正反対に、軽い口調で挨拶をするレジーナに、思わず疑問が口をついてしまう。レジーナとしては、私のその質問が不満だったのか、あからさまに嫌な顔をする。

 「何? ワタシが来ちゃダメなの?」

 「いやいや、そう言う意味じゃなくて……」

 レジーナの冷たい視線に刺されて、私はたじろぎ、視線が宙を泳ぐ。

 「ごめん、六花。私がレジーナを呼んだの」

 「いや、ごめんって……」

 申し訳なさそうな顔をするマナに、私は口ごもってしまった。マナ以外の人が来るなんて考えていなかったから、今日の夕食は二人分しか用意していない。いつもなら、夜遅くに返ってくるお母さんの分も用意しているのだが、今日に限って、お母さんは当直で朝まで帰ってこないから、余分には作る理由は無かった。
 明らかに困惑している私の様子に、流石のレジーナも申し訳なさそうな表情に変わる。

 「……もしかして、ワタシ、来ちゃダメだった?」

 いつも、傍若無人な我が儘娘が、時折このようにしおらしくなるのは、本当に反則だと思う。

 「いやいやいや、そんなこと無いよ、レジーナ! いらっしゃい、ほら、中にどうぞ♪」

 だから、ついつい私は笑顔でレジーナを招き入れてしまった……まるでどこぞの幸せの王子のように。

 「おっじゃましまーす!」

 私の言葉に、レジーナはまるで花が咲いたような笑顔を見せて、家の中に入ってくる。その後に、マナが続く。

 「ごめんね、六花……レジーナがどうしても来たいって……」

 「いいわよ、別に」

 正直、レジーナに好かれていないと思っていた私は、彼女が私の家に来たいと言ってくれていた事に驚いた。

 「でも、料理足りないんじゃ……?」

 「そーなの……どうしようかな……」

 マナの質問に対して、私は素直に現状を白状する。ここで嘘をついてもきっと誰も幸せにはなれない、と思う。
私が考え込んでいると、隣でマナがニッと笑って、

 「六花、実は――――――――――」

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「三者三様」

 「……さて、明日から、いよいよ臨海学校です。皆さん、ちゃんと自分の持ち物には名前を書くように……」

 担任の先生が、明日から行われる臨海学校の注意事項について声を張り上げ、クラスの生徒達に説明をしている。めぐみはその様子をどこか焦点が合わない目で見ている。いつもなら目を輝かせて食い入るように先生の話を聞いている彼女なのだが、最近はぼんやりと考え事をすることが増えていた。今もボーっとしていたことに気づいて、考え事を振り払うように頭を大きく振る。
 このようにボーっとする事が増えたのは、めぐみがプリキュア活動をするようになってからだった。
チラリと視線だけ動かして、めぐみは隣に座っている水色の髪をした少女をその瞳に映す。青空を連想させる澄んだ水色の髪の少女は、背筋をぴんと伸ばして先生の話を真剣な眼差しで聞いている。
 “白雪ひめ”、それが水色の髪の少女の名前だ。そして、彼女がめぐみをプリキュアに誘った張本人でもある。
 プリキュア――――それは世界中でサイアークの侵攻を受けている現代で、唯一対抗できる力を持った伝説の戦士達の総称。めぐみがそのプリキュアの一員として、サイアークと戦うようになってから三ヶ月程になる。それは即ち、ひめと出会って三ヶ月程たった事を同時に語っていた。

 「きりーっつ、気を付け、礼」

 先生の話も終わり、日直の号令に合わせて生徒達が「ありがとうございました」と挨拶をすると、その日の授業は終わりだ。生徒達は部活へ行ったり、友達とおしゃべりを始めたりと、各々放課後の時間を満喫しようとしている。

 「ひめー、帰ろう!」

 めぐみも、この後の時間をひめの家で過ごそうと、帰宅の準備をしながらひめに声をかける。ひめの家はブルースカイ王国の大使館で、非常に広くて便利なため、ついつい毎日のように遊びに行ってしまっていた。因みに、プリキュアの会議などもそこでしている。

 「ちょっと、待って!」

 しかし、一方のひめは帰る準備もそっちのけで、ごそごそと机の中を漁って何かを探している。

 「お! あった!」

 そう言って、ひめが机から取り出したものは太めのペンだった。その様子を不思議そうにめぐみが見ていると、ひめはにやりと表情を変えて、めぐみの方へ振り返る。。その目はまるで獲物を狙う獣のように鋭くて、めぐみは本能的に一歩後ろへ下がった。

 「てえぇぇい!」

 「え? ちょっ、ひめ⁉」

 しかし、そんなめぐみの様子などお構いなしに、ひめは奇声を発しながらめぐみに襲いかかってきた。元々ひめの機動力はめぐみのそれを遥かに凌駕しているため、めぐみは易々と懐に入られてしまう。実際に、彼女のスピードは大したもので、サイアークとの戦闘の時も、そのスピードに何度も助けられていた。

 「ちょっ! ひめ! タンマ、タンマ‼」

 その勢いのまま、ひめはガッと制服の裾を掴むとそのままたくし上げようとしてきた。一瞬早くめぐみはそれに気づいて、慌てて自分の制服を押さえる。

 「いーから、いーから!」

 「いやいやいや、ダメだって……ひめ!」

 「大丈夫だから! めぐみ、ちょっと手をどけて~!」

 「い~や~……」

 何度拒絶しても、執拗に攻めてくるひめに、それでもめぐみは必死に抵抗を続ける。
 ひめの右手にはペンが握られていて、左手は制服をたくし上げようとしている状況から、体に落書きをされることは明らかだ。しかも今は学校で、クラスの男子も居る中で制服の裾を上げられることは、流石のめぐみでも恥ずかしかった。

 「お願い! めぐみぃ~」

 「うっ…………」

 「ね~、ちょっとだけだからぁ~めぐみぃ~」

 (その顔はずるい……)

 一筋縄ではいかないと判断したのか、ひめは無理やり制服の裾を上げることは止めて、目を潤ませながらめぐみに懇願し始めた。
 出会って三ヶ月、ひめも随分とめぐみの性格を把握してきている。確かに、めぐみは“お願い”に弱い。元々、困っている人を見つけると、真っ先に手を差し伸べようとする性格のめぐみにとって、人からのお願いは余程の理由が無い限り断ったりはしない。

 「ねぇねぇ~、めぐみぃ~、お願い! このとーり!」

 トドメとばかりに、ひめはパンっと手を合わせて頭を下げる。めぐみは苦しそうに「ぐぐぐ」と唸っていたが、とうとう諦めたようで、制服を押さえていた手を離した。

 「うー……、ちょっとだけだよ、ひめ」

 とはいえ、恥ずかしさが拭えた訳ではないので、めぐみの顔は真っ赤に染まっている。しかし、ひめはそんな事お構いなしにめぐみの制服を上げて、彼女の腹部を露わにすると、持っているペンで何か書き始めた。

 「……できた!」

 「もー……なんて書いたの?」

 「へっへっへ~♪」

 「え?」

 めぐみは自分のお腹を見て、目を見張った。
そこには、“ひめ”という二文字が書かれていて、そのしっかりとした字はどこか意思を持っているようにも思える。

 「な、なな、ななな……」

 制服の裾を下ろしても変わらず顔を真っ赤に染めたまま、めぐみは混乱した頭でひめに何かを言おうと口を開く。しかし上手く言葉にならず、ひたすら同じ単語を繰り返している。
すると、ひめはにししと歯を見せながら笑って、

 「めぐみは私の物だから、ちゃんと名前を書いておかないとね!」

 などと爆弾発言をする。
 その言葉に、めぐみの顔は増々赤くなり、開いていた口をキュッと結んで俯いてしまった。どうしてこんなに顔が熱いのか、めぐみは自分自身の事なのに、その理由も分からず混乱した頭で答えを探す。
しかし、何時まで経っても混乱した頭では答えはおろか、言葉一つさえ浮かばない。

 「あ! ゆうこ~」

 そうこうしている内に、ひめは新しいおもちゃを見つけたような顔に変わって、ゆうこの方へ走っていってしまった。
めぐみは、その様子をただ茫然と見送っていた。


#サンプルはここまでです♪
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テーマ : プリキュア
ジャンル : アニメ・コミック

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プロフィール

タイヤキ

Author:タイヤキ
サークル「前に詰めて下さい」のページです。
『魔法少女リリカルなのは』と『プリキュア』ネタが多いです。

【メンバ―】
タイヤキ:SS担当
こじょ :表紙・挿絵担当
てんぷら:ドット絵、その他

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