FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【ケモノ耳最高なり~!】

どうも、SS担当タイヤキです。

なのはの続きを後回しにして、プリキュアS☆Sの短編です←
なのはの続きは次回ということで(汗

話は変わって、今日のハピプリは、素晴らしい神回でしたね!
なんというか、、、もう、、、、目から汗が止まりませんでしたよ。。。
皆の為に本当に頑張っためぐみちゃんを幸せにしたい、そんな皆の気持ちが伝わってきて、
胸が詰まる思いでした!!!

特に、赤いサイアークが出て来たことに気づいたひめちゃんが真っ先にめぐみちゃんの心配をする所とか、
自分の打算なんて無視して、ただただめぐみちゃんの笑顔を望むせいじとか!!!!
もう、、、もう、、、(言葉にならない)

ま、今回のSSはそんな事全く関係なく、スプラッシュスターです(ぇ
ケモノ耳をテーマに咲舞がイチャイチャしているだけです\(^0^)/

では、以下からどうぞ~(※百合注意)
----------------------------------------------------
【ケモノ耳最高なり~!】
 
     ◇◆◇
 
 とある休日、窓から差し込む日の光で目を覚ました舞は、いつものように洗面台へと足を向けた。
 鏡を覗くと、頬に鉛筆の跡が付いていて、昨日も絵を描いている途中に寝てしまったらしい事が窺えた。同時に、咲の怒り顔とあるフレーズが浮かぶ。
 
『ちゃんとベッドで寝なさい!』
 
 中学三年生となった舞は、いままで以上に絵を描くようになった。それは別に受験勉強から逃げているとか、そういう事ではない。美術科のある高校へ進学を希望する舞にとっては、むしろソレが受験勉強だった。
 絵を描いている最中は色々な事がおざなりになってしまい、キャンパスの上で寝てしまう事もしばしばだ。その度に咲には母親のように怒られてしまうのだ。
 確かに不健康だと自覚しているものの、受験勉強をしているのだし、そういう性分なのだから仕方がない、と舞は半分開き直っている。
 とはいえ、また叱られるのは嫌なので、こうして咲に見つからない様に、毎朝頬に鉛筆の跡が付いていないか確認をしては、消している。
 冷たい水でパシャパシャと数回顔を洗えば、寝ぼけていた頭もようやく目を覚ましたようだ。鏡を覗けば、目もぱっちりと見開かれている自分の顔が写った。そして、そこで舞はもう一つの違和感に気づく。
 
「え、ええ……えええええ~~!!!」
 
 あまりの衝撃に、舞は近所中に響き渡るほどの大声で叫んでいた。その事に気づいて、慌てて手で自分の口を押える。
 
「おい、舞……朝からうるさいぞ~」
 
 すると、リビングの方から兄の声が聞こえてきた。どこかのんびりしたその口調は、ゆったりした休日の朝を感じさせる。
 少しだけ落ち着いた舞は、大きく深呼吸をしてもう一度鏡を見る。
 
 ────鏡に映る自分の頭部には、黒猫の耳のようなものが付いていた。
 
「ど、どうしよう…………」
 
 頭を触ると、本来は無いはずのものが手に当たる感触に、舞は途方に暮れた。
 
 
 
     ◇◆◇
 
「咲…………」
 
 気がづけば、舞はPANPAKAパンの店に来ていた。
 店内に入ると、たくさんのお客さんが我先にとパンを選んでいる。その店の長女である咲は休日だというのに、店の手伝いとして厨房とカウンターを忙しそうに往復していた。
 彼女の忙しそうな姿に、もう少しお店が落ち着いてから来ればよかったと、舞は自身の軽率な行動を反省すると、麦わら帽子を深く被り直して、そのままUターンして帰ろうとする。
 
「あれ? 舞!?」
 
 舞が扉の取手を握った瞬間に、ひまわりのように明るい声が背中から聞こえてきて、舞はその手を止める。
 咲からは舞の後ろ姿しか見えていないはずで、今日はとりわけ大きな麦わら帽子を被っているので、本来なら誰かなど分かるはずもない。しかし、咲は確かに舞の名前を呼んだ。その事実が嬉しくて、舞は思わず彼女の胸に飛び込みたくなった。
 
「舞……? どうしたの??」
 
 困った時は、一番に心配してくれる咲。そんな彼女の優しい声を聞くだけで、嬉しすぎて胸が締め付けらる程苦しくなる。
 舞はもう一度Uターンして、今度は咲の元へと向かう。真っ赤に染まっているであろう頬を見られないように、両手で麦わら帽子をしっかり押さえて。
 
「舞?……どうしちゃたの?」
 
 心配そうな声が麦わら帽子をすり抜けて聞こえてくる。
 その声に背中を押されるように、舞は彼女の肩にぽてっと頭を乗せると、
 
「……咲、どうしよう…………」
 
 ぽつりと他の誰にも聞こえないように、小さく不安を口にした。
 そうすればポンポンと背中を叩いてくれて、
 
「大丈夫……大丈夫だよ、舞! だから、まずは何があったのか教えて」
 
 と、咲は優しく慰めてくれた。
 舞は、咲に背中を叩かれるのが好きだった。彼女の手はソフトボールをしているとは思えない程柔らかくて、背中を優しく叩かれる度に舞の心は温かくて甘いミルクティーのような何かに満たされていく。
 
「………………………………………………」
 
 しかし、いくら何でもここで話せるような内容ではなく、舞は咲の質問に答えることも出来ずに黙り込んでしまう。そんな舞の様子にピンと来たのか、咲は「あ、そっか」と呟くと、
 
「お母さん~! ごめん、ちょっと部屋に戻るね~!」
 
 と、厨房にいる母親に声をかける。咲の母親も二人の様子を気にかけていたのだろう、すぐに「分かったわ」と返事が返ってきた。
 ありがとうございます、とこっそり舞は心の中で彼女の母親の優しさに感謝していた。
 
 
 
     ◇◆◇
 
「────で、どうしたの、舞?」
 
 咲の部屋に通されると、舞は促されるままにクッションに座った。途端、咲から質問が飛んでくる。麦わら帽子は被ったままの舞は、それにすぐに答えることが出来ず、気まずい沈黙が流れ始める。
 その雰囲気が辛いのだろう、向かい合って座る咲は落ち着かない様子できょろきょろと話題を探しのために、見慣れた自分の部屋を見渡している。けれど、決して彼女は舞に返事を急かすようなことはしない。今の時間帯は満や薫が手伝うこともある程、店は忙しいはずで、きっと咲も早く仕事に戻らなければならないはずだ。
 そんな咲の優しさに、舞はこのまま甘えていてはいけないと、覚悟を決める。
 
「あ、あのね、咲……実は……」
 
 そう言って、震える手で麦わら帽子を掴む。
 いざとなると、やはり怖い。
 この姿を見た時に咲が引いてしまったらどうしよう、そんな事ばかりが頭の中を駆け巡って、麦わら帽子を掴む手から力が抜けてしまいそうになる。いっそこのまま、「やっぱり何でもない」といってこの場を去ってしまおうか、とういう考えすら過ってしまう。
 
「舞……大丈夫?」
 
 しかし、そう言って心配そうにこちらを覗き込む咲の表情に、これだけ心配させておいて、何でもないとは言えないと思い直すと、勢いをつけて頭を隠していた帽子を取っ払う。
 
「…………咲……」
 
 恥ずかしいやら、怖いやらで咲の名前を呟くのが精一杯で、まともに相手の顔すらも見れず、帽子を取った舞はひたすらに自分の膝を睨む。
 
「かっ…………………………」
 
 咲の口から発せられたのは、その一言だけで、その後しばらく不思議な沈黙が続く。
 
 ………………
 …………
 ……
 
 一向に何も言われず、沈黙が続く中、耐えかねた舞は恐る恐る顔を上げる。そこには大きな口を広げて、瞳をキラキラと輝かせている咲の姿が。
 
「かっっっわいぃぃぃ~~~!!!」
 
「きゃ!?」
 
 突然、がばっと咲に抱きつかれ、舞は小さく驚きの声を上げる。
 
「わ~わ~! かっわいいなぁ~……舞、これどうしたの?」
 
 そう言って、咲がベタベタと耳を触ってきた。
 咲の言動から、舞が付け耳をしていると勘違いしていると瞬時に判断した舞は、往生際悪く、耳が生えたという事実を隠せるかもしれないと、あえてその流れに乗っかろうと考える。
 しかし、咲の手は思った以上にくすぐったくて、変な声が出ない様にと身を捩りながら必死に堪える。
 
「……んっ……ちょ、っと、……咲って、ば」
 
「フサフサしてて、すっごく手触りいいね! わぁ~……」
 
 さわさわと耳を触ってくる咲の手つきは、完全に猫にするものと同じで、撫でられる度にフワフワした気分になってくる。普段、コロネが咲に撫でられると気持ちよさそうに目を細めていたが、その気持ちがよく分かった。
 ああ、やっぱり咲の手は柔らかくて気持ちが良い、舞は改めてそう思った。
 
 さわさわ……さわさわ………………
 
 最初こそその手の気持ちよさに抗おうとしていた舞だったが、咲に撫でられているうちに頭がぼーっとしてきて、とうとう猫のようにその手に擦り寄り始める。
 
「ま、舞……」
 
「………………にゃ?」
 
 夢見心地になりかけていた舞だったが自分の発言に、瞬時に我に返る。余程恥ずかしかったのか、その顔は真っ赤だ。
 一方の咲もなぜか舞と同じように顔を真っ赤にして固まっていた。
 
「…………咲?」
 
 不思議に思った舞が声をかけると、咲ははっとした表情になる。
 何を考えていたのか気になって、舞が「どうしたの?」と問えば、「何でもない」と返ってきて、もしかしたら先程の発言は聞かれずに済んだかもしれないと、舞は少しだけ淡い期待を抱く。
 
「ねぇ、舞…………さっきの、もう一回聞かせて?」
 
 そんな舞の心を読んだように咲に笑顔で言われて、舞は再び赤面した。
 
「ぜ、絶対言わないんだから!」
 
 全力で咲のお願いを断った舞だったが、その後、何度も咲にお願いされ続け、最終的には、
 
「……………………………………にゃあ…………」
 
 と言わされる羽目になったのだった。その時の咲の満面の笑みと、瞳の輝きは今まで見た事がない程のものだった。
 その後もずっと咲の撫でまわし攻撃が続き、結局舞は”ケモノ耳が生えた”事について相談することができなかった──────。
 
 
 
     ◇◆◇
 
 結局、翌日にはすっかり舞の身体は元通りになっていた。
 舞はあの日の出来事について、周囲には猫耳カチューシャを付けていたという嘘をついている。事実はそっと自分の胸の中だけに仕舞って。
 
「ねぇ、舞! また”アレ”付けてよ~」
 
「え~……」
 
「だって、あの時の舞、ほんっっとうに可愛かったんだもん……にゃあ、て♪」
 
 そう言って、咲が猫のポーズを取ると、舞は恥ずかしすぎる当時の事を思い出して耳まで赤くなる。
 しかし、赤くなる理由はそれだけではない。
 
「なぁに、それ。今のままじゃ可愛くないってこと?」
 
 舞は唇を尖らせて拗ねたようにそっぽを向く。
 大好きな人に「可愛い」と言われて嫌な女子は居ない、ほんのり赤い頬はその証拠。
 
「そんな事言ってないじゃん~、今も十分可愛いよ!」
 
 咲が慌ててフォローすれば、我慢できずに舞は咲に向き直ると満面の笑みを送る。同調するように咲が笑顔になる。
 あれから数年の月日が経ち、高校生になった二人は今、恋人同士になっていた。
 
「……でも、あの時の舞が今でも忘れられないんだよね~」
 
 名残惜しそうな顔で言われた言葉は、舞の心を打ち抜くには十分だったようだ。
 
「も~……咲ってば……分かったわ、また今度してあげる」
 
 少し困った顔でそう応えれば、咲は「ホントに!?」と嬉しそうな顔で聞いてくる。渋々といった様子で舞が頷けば、「やったー」と、咲は両手を上げて喜びを体全体で表現していた。
 これも惚れた弱みか、そう思いながら困り顔のまま舞は本当に嬉しそうに笑う咲の横顔を見つめていた。
 
 
(おわり)
 
----------------------------------------------------

スポンサーサイト

テーマ : プリキュア
ジャンル : アニメ・コミック

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

タイヤキ

Author:タイヤキ
サークル「前に詰めて下さい」のページです。
『魔法少女リリカルなのは』と『プリキュア』ネタが多いです。

【メンバ―】
タイヤキ:SS担当
こじょ :表紙・挿絵担当
てんぷら:ドット絵、その他

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
カレンダー
10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。