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リリマジ19 新刊サンプル【スペース:な19】

どうもお久しぶりです、SS担当タイヤキです。

いよいよ、リリマジ19が来週に迫ってきたした!
何とか新刊の目処が経ちましたので、サンプルアップです♪
いくつかのシーンを抜粋してます。
なのはちゃんが幼女ケモナーになって、フェイトちゃんが頑張る話です(ざっくり)

スペースは【な19】です、よろしくデス!! 前日にはきっと、お品書きUPします
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【フェイトと幼女と獣耳_サンプル】
 
 
     ◇◆◇

「ライトニングバインド!」

 フェイトの叫び声で生成された金色の輪は、逃げ回っていた男の両腕を見事に捕らえた。

「よっしゃ、ナイスやフェイトちゃん♪ なのはちゃん今や!!」

「オッケー、はやてちゃん! ディバイィィン…………バスターーーー!!」

 叫び声と共に繰り出された砲撃魔法は、凄まじい勢いで飛んでいく。淡いピンクの魔法色もこの時ばかりは、鉄槌のごとき厳格さを感じさせる。
 なのはの砲撃は男の短い悲鳴をかき消すほどの威力で、見事に命中した。はやては、男が気を失ったことを確認すると、フェイトにバインドを解くように言う。

「状況終了! みんな、お疲れさん♪ 後の事はこっちでやっとくから、なのはちゃんとフェイトちゃんは戻ってもええよ」

 はやては、短くなのはとフェイトを労うと、すぐに管制官へ通信を繋げて、報告を始める。
 
「……だってさ、なのは、どうする?」

「うーん………………私は、もうちょっとここに居るよ、フェイトちゃんは?」

「言うと思った……じゃあって訳じゃないけど、私もなのはと一緒かな」

 そっか、と短くなのはが応えると、何となく面白くなって二人でクスクスと笑った。気づけばお互いに長い付き合いで、知り合ってかれこれ六年に差し掛かろうとしている。流石に、それほどの付き合いとなると、お互いの考えも何となく分かってしまう。
 今日、二月十四日はバレンタインデー。
 今日、お世話になっている人達にチョコレートを配ることは、喫茶翠屋の娘として至上命題らしく、その言葉通り、なのはは毎年必ずチョコを皆に配っていた。そういう理由で、なのはは今、はやての仕事が終わるのを待っているのだろう。フェイトはチラリとなのはの方を見ると、手持ち無沙汰なご様子の彼女の姿が目に映る。

「なのはは、今年どんなのを用意したの?」

「ふぇ?」

「チョコ、今年はどんなのかなって……なのはのくれるチョコは毎年凄く美味しいから楽しみなんだ」

「ん~…………」

 フェイトの問いに、しばらく考える素振りを見せていたなのはだが、結局聞けた答えは「ナイショ♪」だった。
 実は、フェイトは毎年同じ質問をしていた。その度に同じ答えが返ってくるのだ。いい加減学習しろ、と自分でも思ってしまうけれど、その時見せるなのはの意地悪な笑顔が可愛くて、つい毎年同じ質問をしてしまう。かなり重症だとは自覚している。
 フェイトは少し眉を下げて、「えー」と残念そうな声を上げると、なのはは満足気に笑う。その笑顔もとても魅力的で、フェイトの胸をギュッと締め付けた。

「……なのはのいじわる」

 僅かばかりの抵抗で呟いたフェイトの言葉は、ここでも返ってきたのは笑顔だった。
 その後は、心地よい沈黙が続いた。時折目が合っても会話はなく、どちらからともなく視線を他へ移していく。……フラフラ、フラフラ、目的もなく視線だけが移ろいでいく。

「なのはちゃん、フェイトちゃん。こっちも終わったから、そろそろ戻ろうか~」

 そんな沈黙を破ったのははやての声だった。二人で声を揃えて「はーい」と返事をすると、スルスルとはやての元へと飛んでいく。フェイトの方が少し飛ぶのが速いから、自然となのはとの距離が一人分ほど空いてしまう。
 
 ────この時を待っていた。
 
「誰!?」

 突然、低い男の声がなのはの頭の中に響いた。驚いたなのはは声を上げて辺りを見渡す。すると突然、淡い光がなのはの全身を包んだ。

「なのは!?」

「なのはちゃん!?」

 なのはの異変に気付いたフェイトとはやてが、驚いて声を上げる。
 なのはは、身の危険を感じて愛杖であるレイジングハートを握り直すと、全身に薄いバリアーを纏う。

「……え?」

 しかし、バリアーの効果は全く無かった。依然、全身を包む不思議な光は、よく見るとなのはの体から発せられていた。

「なのはぁ!!」

 フェイトは叫び声を上げながら必死に手を伸ばす。その手はいとも容易く光の玉を突きぬけると、がしっとなのはの肩を強く掴んだ。それが功を奏したのかは不明だが、結果的にその直後、なのはを包んでいた光は消えた。

「なのはちゃんに何したん!?」

 はやては捕縛した男の胸ぐらを掴んで声を荒げた。しかし、男は小さく笑っているだけで、はやての質問に答える様子はない。

「ぐっ……なのはちゃん! とりあえず、すぐシャマルを呼ぶからそれまで医務室で待機しといて……フェイトちゃんは一緒に付き添ったげて」

 はやては、男からの回答を諦めると、すぐに後ろを振り向いてなのは達に指示を出す。なのはは困惑した表情を浮かべていたが、フェイトははやての指示をすぐに理解して力強く頷いた。
 
 
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           中略
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    ◇◆◇
 
 チョコレート交換会は、すずかとアリサを含めたいつもの五人組で行われた。皆それぞれに持ち寄ったチョコレートを交換し、そのままいつものお茶会へ。テーブルには先ほどまで可愛くリッピングされていたチョコが並び、それを摘まみながら他愛もないおしゃべりをする。平穏な日常の一コマ、だけどそれは宝石のようにキラキラと輝く一コマとなった。因みに、なのはの用意したチョコレートはフェイトを号泣させ、アリサにお抱えシェフにしたいとまで言わしめた。
 
     ◇
 
 そんな楽しいバレンタインデーを終え一夜明けた今日、二月十五日に事件は発生した。
 窓から差し込む陽の光で目を覚ましたフェイトは、横で寝ているなのはを見てベッドから転げ落ちそうになった。

「な、なな、なななな……」

 ワナワナと震える唇は、壊れたロボットのように、同じ言葉を繰り返すことしかできない。
 
「ん~、おはよ~、フェイトちゃん」

 フェイトの声で起こされたなのはは、眠そうに目をこすりながら、体の向きだけを変えのんびりとした口調で挨拶をする。その様子から、まだ当分ベッドから出たくないという心情が見て取れる。

「な、なのは……み、みみ……耳が……それに、体も……………………」

「? ……みみ?」

 なのはは、目を開けず自分の両耳を確認する。特に異常がないと感じたのだろう、なのははフェイトの服の袖を掴むと、

「どうしたの~、フェイトちゃん。ほら、もうちょっと寝よう」

 と言って、強引に引っ張ってきた。

「違うの、なのは、頭、なのはの頭に、み、耳が……」

「もー、なに言ってるの~……フェイトちゃん、寝ぼけてる~?」

「ねぇ、なのは、起きて!」

 ゆさゆさとなのはの体を揺らすと、ようやく観念したようになのはは体を起こす。因みに、まだ彼女の目は開いていない。しかし、余裕が全くないフェイトはある一点に視線は注がれたままで、そんななのはの様子には気づいていない。ワナワナと震える手をなのはの頭の方へ伸ばす。
 
 ……さわさわ
 
「きゃっ!?」

「────────!!」
 
 フェイトがそれに触れると、なのはが驚いたように声をあげる。それに驚いてフェイトは手を引っ込めた。ふかふかした感触が未だ手に残っている。その感触を確かめるように自分の手を凝視した後、なのはの顔をもう一度見た。
 そこには、ぴんと伸びたきつね耳を頭に生やし、ぶかぶかのパジャマを着た小さななのはの姿があった。

「…………なのは」

 フェイトの呟きに、なのははそろそろと自身の頭に手をやる。

「ふえ? ……ふええぇぇぇぇ!?」

 自分の頭に付いた耳をその手で何度か確かめてから、なのはは困惑の声を上げる。次いで、自分の着ている服がぶかぶかな事に気づいて、自分の体を見渡す。

「ええええええぇぇぇぇぇぇ~~!!」

 すっかり眠気の吹き飛んだなのはは、自分でも信じられない程の声で叫んでいた。
 
     ◇
 
 すっかり取り乱していたフェイトとなのはを宥めたのは、フェイトの兄であるクロノだった。数日前に長期任務を終え、海鳴の実家に帰省していたのだ。なのはの悲鳴に驚いたクロノは、フェイトの部屋に入ると、なのはの姿を見て、信じられないといった表情に変わった。しかし、くぐった修羅場の数が違うのだろう、すぐにクロノは冷静な声で、リビングに降りてくるよう二人に伝えると、フェイトの部屋を後にした。
 そして今、フェイトとなのはは、リビングでクロノと向かい合っている。二人は、面接官と対峙するように、背筋を伸ばし、両手を膝の上に置いて座っている。
 なのはは任務中と同じキリッとした表情をしているが、いつもと違ってその顔も背もかなり幼い。フェイトが地球に来た頃に着ていた服でさえ、今のなのはにはブカブカで、袖は何重にも巻くっている。見た目は五、六歳といった所だ。そして、きつねの耳が彼女の頭からピンと伸びているという事実が、このリビングに不穏な空気を作り出していた。

「……一応、もう一度確認するが、それは本当にカチューシャじゃないんだな?」

「違うみたい……感覚もあるし……動かせるみたいだし」

 そう言って、なのははぴくぴくと頭に付いている耳の方を器用に動かす。

「そうか……、気づかない内に変な魔法を自分にかけたということも?」

「へ?」

「いや、ほら……あれだ。その、そういうプレイというのも、世の中にはあると聞くし──あいたっ!?」

 頭をガシガシと掻きながら、恥ずかしそうに確認してくるクロノは、突然後頭部から強い衝撃を受けて倒れそうになる。後ろを振り向くと、エイミィが両腕を前で組んで仁王立ちしていた。

「クロノ君! それは立派なセクハラだよ!!」

「エイミィ……いや、でも一応確認しないことには……」

「はぁ……、ごめんねなのはちゃん。クロノ君、デリカシーなくて」

「いえ……」

 そう答えるなのはは耳まで真っ赤になっている。隣に座っていたフェイトも同じように顔を真っ赤に染めて俯いている。

「と、とにかく。事情は分かった」

 ごほん、と一つ咳払いをした後、クロノは続ける。

「そうだな、やはりここはユーノに聞くのが確実だろう」

 その名を聞いたフェイトは小さく肩を震わせた。フェイトとしては、ユーノの力だけは極力借りたくなかった。理由はと問われれば、ただの嫉妬としか言いようがないのだが、フェイトはユーノを一方的にライバル視していた。────なのはに最初に魔法を教えた魔法の先生で、なのはと仲良しな男の子。それだけで敵視する理由としては十分だった。

「あいつは、無駄に知識だけは豊富だからな」

 そんなフェイトの思いとは裏腹に、クロノらしい褒め言葉が飛び出す。そんなユーノの評価に内心穏やかではいられなかったが、フェイトはぐっと堪える。悔しいけれど、なのはの事を考えると、それよりも良い方法は思いつかなかった。

「そうだね、じゃあ早速ユーノと連絡をとってみるよ」

 フェイトは不安を隠すようにテーブルの下でなのはの手をしっかり握ると、クロノを見据えるように言った。その時、なのはがキュッと手を握り返してくれたことが少し嬉しかった。
 
     ◇
 
 ユーノの元を訪れたのは、その日の午後だった。
 いつも暇だから、いつ来てもらっても大丈夫だよ、との返答とは裏腹に、ユーノの目元には深い隈ができていた。大きな学会が間近に控えているとのことで、連日ほぼ徹夜で調べ物をしているらしかった。

「ユーノ君、どうやろ? 何か分かりそう?」

 一体どこで嗅ぎつけてきたのか、いつの間にかフェイト達の隣にはやてがいた。

「うーん……おそらくだけど、これは“呪い”の類じゃないかな」

 ユーノの口から出てき非科学的な言葉に一同は押し黙ってしまった。呪い──誰かに対して強い怨念を抱き、その想いが形となって対象を苦しめる……。職業上、そういう感情と触れる機会は多く、その感情が自身に向けられたこともある。しかし、それがここまではっきりと形になる事を知り、フェイトは驚きを隠せなかった。同時に、その感情が自身ではなく大切な人へ向けられていた事実に強い悲しみを覚える。

「ま、でも治せないことはないと思うよ」

 押し黙った空気を察して、ユーノは明るい声で言う。

「ホント!?」

「ああ、でもまずはこれを仕掛けた張本人と話をしないとね」

 思わず身を乗り出すフェイトを制するように、ユーノは落ち着いた声で続ける。ユーノの言葉に一同の表情も柔らかくなる。悔しくはあるけれど、こういう所は流石だ、とフェイトは思う。

「善は急げや♪ 早速なのはちゃんをこんな目に合わせた奴の面を拝みに行こか!」

「はやて、それじゃあこっちが悪者みたい」

 はやての言葉にフェイトが笑顔で突っ込むと、一同にも笑顔が。チラリと小さくなったなのはを横目で見ると、きつね耳がなのはの笑い声と連動して小さく揺れていた。その様子が可愛くて、フェイトはもう少しこの姿のなのはを見ていたいな、と思ってしまうのだった。
 
 
(サンプルはここまで)
 
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テーマ : 魔法少女リリカルなのは
ジャンル : アニメ・コミック

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プロフィール

タイヤキ

Author:タイヤキ
サークル「前に詰めて下さい」のページです。
『魔法少女リリカルなのは』と『プリキュア』ネタが多いです。

【メンバ―】
タイヤキ:SS担当
こじょ :表紙・挿絵担当
てんぷら:ドット絵、その他

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