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【新刊情報】レインボーフレーバー12【スペース:F30】

どうも、SS担当タイヤキです。

明日のレイフレに新刊間に合いそうなので、(間に合うとは言っていない)
サンプルアップします!
表紙もお品書きもまだできてません!間に合え!!←

はるみな本になる予定が、きらみな本になりましたよ(何
あ、あともちろんプリキュアまつりで用意した咲舞本も持っていきますよ~!

ではでは、サンプルは以下から(※百合注意)
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【アゲイン! サンプル版】
 
     ◇◆◇
 
 久しぶりに仕事が休みになったきららは生徒会室へと向かっていた。「最近はよくみなみさんの手伝いで生徒会室へ行ってるんだ」と、嬉しそうに頬を染めて話す大好きな友人の顔が思い浮かんできて、きららは自然と頬が緩む。生徒会室へ向かう足取りも軽やかだ。
 春野はるか────きららにとって初めて、自分の事を心から応援してくれる大切な友達。そんな彼女の笑顔は、花が咲くように華やかで、見ているだけで元気になる。それだけではなく、百面相のごとくコロコロと変わる表情も彼女のチャームポイントの一つだと思っている。きららはどんな時も一生懸命なはるかの姿を見るのが好きだった。
 
「やっほ~☆ はるはる、居る?」
 
 バンっと勢いよく生徒会室の扉を開く。しかし、そこにはるかの姿はなかった。
 生徒会室に居たのは、生徒会長様ただ一人。恐らく、急に扉が開いて驚いたのだろう、「きゃっ」と小さい悲鳴が聞こえたが、それを隠そうと必死に咳払いをしている。
 
「今日は、はるかは居ないわよ」
 
 気を持ち直したみなみに言われ、きららは肩を落とした。
 
「そっかぁ~、残念……みなみん一人なの?」
 
 きららはキョロキョロと辺りを見渡しながら尋ねる。
 
「ええ、今日はあまり仕事も無かったから、みんなには先に帰ってもらったの」
 
「ふーん……で、みなみんが一人でこんな時間まで、お仕事をしてる……と」
 
 勤勉過ぎる生徒会長様に対して、きららはため息をつく。
 
「ち、違うのよ……すぐに終わる予定だったのだけれど、他の仕事が割り込んでしまって……今、ちょうど終わったところだったの」
 
 なぜか言い訳口調のみなみにきららは苦笑い。
 
「別に、怒ってるとかじゃないから」
 
 そう言うと、みなみの表情が安堵に変わる。それを見て、きららは小動物を見ているような気持になって目を細めた。あれほど仕事ができて、周りからも尊敬されている人物が、こんな小さな事に安心する姿は、何とも可愛らしい。
 可愛らしいといえば、先程の咳払いもそうだった。小学生の頃、幼馴染の人に驚かされて以来すっかりお化けが怖いらしい生徒会長様は、お化けというキーワードを聞いただけでも悲鳴を上げてしまう。けれど、そんな自分の姿を他人に見られる事が恥ずかしいらしく、いつも必死になって誤魔化している。そんな姿も本当に可愛いと思う。それは、はるかとはまた違った魅力なのだときららは認識していた。
 
「そういえば、きららは今日どうしてここに?」
 
「へ? ああ、最近はるはるがここに良く来るって聞いて、ちょうど今日、お仕事も無かったから、遊びにきたんだ~」
 
「そうだったのね……でも、生徒会室は遊びの場ではないわよ」
 
 はるか目当てだということがバレたからなのか、それとも見知った顔を叱る事に抵抗があったのか、その心情は確かではないが、みなみななぜか少し寂しそうな顔できららを叱る。その声が思った以上に弱々しくて、驚いたきららは「ごめんなさい」と素直に謝った。
 
「で、……でもでも、遊びにっていうのもあったけど、どうせだからみなみん達の手伝いでもしようかなって……その、えっと…………」
 
「クスクス……分かっているわ。ありがとう、きらら」
 
「へ? 私、何もしてないけど?」
 
「あら、でも手伝いに来てくれたのでしょう?」
 
 みなみの言葉にきららは恥ずかしくなってそっぽを向く。みなみの顔を直視できないが、おそらくあの慈愛に満ちた顔を向けているに違いない。きららは熱烈な視線を横顔で受けながらそんなことを考えていた。
 
「そうだわ!」
 
「?」
 
 すると突然みなみは立ち上がって生徒会室の角に鎮座している棚のほうへと向かう。その棚はガラス張りの扉になっていて、中から磁器のティーカップや食器が綺麗に並べられているのが見える。
 
「せっかく、きららが来てくれたのですもの、何かおもてなしをしなくてはね♪」
 
「え? いいよ、そんな気を遣わなくても」
 
 みなみは、きららの遠慮は無視して、声を弾ませながらティーカップを用意する。きららもみなみが余りにも嬉しそうにしているので、それ以上強く言う事が出来なかった。
 
「ちょうど、美味しいお菓子も手に入ってたの♪」
 
「へぇ~……でも、なんか意外」
 
「意外……?」
 
「だって、生徒会室にお菓子とか紅茶とか持ち込んでるって、……さっき私にここは遊び場じゃないって言ってたのに~」
 
「そ、それは、その……せいらとあやかが勝手に持ち込んでは、良くここでお茶会をしているのよ! だ、だからこれは、私のじゃ……」
 
「あっれ~? そうなの? ここに生徒会長様の名前も書いてあるけど?」
 
 きららはニッと口角を上げると、意地悪な笑顔で手にしたカップを裏返す。そこには、“みなみ”とペンで書かれた文字が。嘘を見破られたみなみは、顔を真っ赤にして「ごめんなさい……」と小さくなって謝る。
 
「だって、仕方ないじゃない……紅茶もお菓子も美味しいんだもの!」
 
「プッ……別にそんなにムキにならなくてもいいじゃない、ホントみなみんは可愛いなぁ~」 
 そう言って微笑むと、みなみは少しむくれたご様子で、なんだかそんな姿も可愛くて、思わず声を出して笑ってしまった。
 
「そんなに笑わなくてもいいじゃない……もう」
 
「アハハ……ごめん、ごめん。だって……アハハ」
 
 尚も笑い続けていると、みなみの頬が増々膨れてきて、このままではお菓子を取り下げられてしまいそうだと思ったきららは必死に笑いを堪えた。
 
「ハー、ハー……もう、ごめんってばみなみん☆ そんなに剥れないでよ~」
 
「……きららのバカ…………はい、どうぞ」
 
「ありがとう♪」
 
 完全にご機嫌を損ねたみなみから紅茶の入ったカップを受け取ってまずは一口。
 
「わぁ~! 美味しい……」
 
 爽やかな香りが口の中にスーッと広がって、きららは感嘆の声を漏らす。そんなきららの様子を見て、みなみは安堵のため息を漏らす。
 
「……良かった。ほらお菓子も食べてみて」
 
「いっただっきまーす…………んん! こっちも美味し~!」
 
 サクサクと口の中で溶けていくクッキーの食感に、きららは目を輝かせた。こんなに美味しい紅茶とお菓子があるのなら仕事を投げ出して毎日ここへ来てもいいかも、と思ってしまうほど、紅茶もクッキーも美味しい。
 
「このクッキー、はるかが作ってくれたのよ?」
 
「はるはるが!?」
 
 衝撃の事実に、きららは持っていたカップを落としそうになる。
 
「ええ、そうなの。いつもお仕事頑張ってる皆さんにって……フフフ」
 
「へぇ~、やっぱはるはる凄いなぁ~……どんどん花のプリンセスに近づいてる気がする」
 
 ここでは、はるかの夢を笑う者は一人もいない。彼女の努力する姿勢を見てなお、「そんな夢叶うはずがない」と笑える人が居たら、きっとそいつはもう人間ではない、ときららは思っている。以前、彼女はノーブルパーティという学園の行事のために、ドレスを一人で作りきったことがある。連日徹夜でボロボロになりながら作ったドレスは、初めて作ったとは思えない程の完成度の高さだった事を今でも覚えている。
 
「はるかは人一倍の努力家だけど、何よりあの前向きな姿勢が素晴らしいのだと思うわ」
 
「うんうん、私もそう思う。私、いつも、あの姿見て励まされるんだよね~」
 
「ええ、分かるわ」
 
 きららもみなみもどこか懐かしそうな口調で、ここには居ないはるかの話に花を咲かせる。二人とも彼女の人柄が大好きだったこともあり、気付けばいつもはるかの話をしている。
 
「そういえば、この間私、ファッションショーがあったんだけど…………………………」
 
 尽きる事の無いはるか話は、この後下校時刻まで続いた。美味しい紅茶と美味しいお菓子。そこにはるかが加われば、まさに無敵の組み合わせ。二人は始終とろける様な笑顔で、楽しい時間を過ごしていた。
 
「あら? もうこんな時間……そろそろ帰りましょうか」
 
「ん、そだね……あ、片付けは私がやるよ」
 
 みなみがイソイソとカップなどを片付け始めた所へ慌てて割り込む。本当にこの生徒会長様は油断したら、何でも一人でやろうとしてしまう。きららの言葉に、「ありがとう」と返しながらも、その手を止めようとしないのが何よりの証拠だ。
 
「フフフ…………」
 
「……なに?」
 
 食器を流し台へ運んでいると、ふいに隣を歩くみなみが笑い出した。きららはそんな彼女に怪訝な表情で訊ねる。
 
「いえ、きららと初めて会った時の事を思い出して……あの時は、まさかこんなに優しい子だとは思わなかったから」
 
「なっ!?」
 
 急に昔の頃の事を突っ込まれて、きららは赤くなった。あの頃は自分の夢を叶えるためにと、色々な事に目もくれず突っ走っていた。だから、生徒会長に何を言われようとも、何をお願いされようとも聞く耳持たず、「時間がないから」と突っぱねていた。
 
「……ううう、何よ急に昔の話持ち出して……」
 
「いいえ、きららと仲良くなれて良かったな、って思っただけよ……フフフ」
 
 因みに、今こうして色々な人と関わるようになったのも、はるかのおかげだった。彼女のフォローによって、きららは限界を超えることで見える世界を知り、はるかと一緒に行動する事が多くなった。その流れで、みなみや他の生徒会室のメンバーとも関わるようになっていった。
 
「べ、別に私は優しくないし……」
 
「……きらら、照れてる?」
 
 照れてなんかないと、吐き捨てるように言うと、真っ赤に染まった顔をプイッとそっぽへ向ける。
 
「フフ……そう、ごめんなさい」
 
 まるで子供をあやす母親のようなみなみの口調に、きららは増々悔しくなった。
 
「何よ、子供みたいな扱いしちゃって、みなみんだって、お化け怖がってる姿は小さい子みたいなのに!」
 言って、後悔した。
 この言い方ではみなみに対してただ悪口を言っているだけだ。すぐに謝ろうと口を開きかけた瞬間、
 
「そうね、実はさっきも一人で生徒会室に居るのちょっと恐かったの。……だからきららが来てくれて、凄く嬉しかったわ」
 
 まるで聖母様のような笑顔を向けてきたみなみに、きららは息を呑んだ。まさかこれほど素直に自分の心情を告白するとは思っていなかった。以前、はるかに対して弱音を吐いたことがあることは知っていたが、まさか自分にもその役割が回ってくるとは思ってもいなかった。
 
「どうしちゃったの? ボーっとして」
 
「い、いや……その、みなみんが私に弱音を吐くなんて意外だな~と思って……」
 
「そう? 私は、はるか同様にあなたの事も信用しているつもりなのだけれど?」
 
 そう言われて、きららは赤い顔がさらに赤くなった。
 
「な、何恥ずかし事いってんの?」
 
「あら? じゃあ、きららは私がピンチの時に助けてくれないの?」
 
 みなみが腰を屈めて、意地悪な笑顔でこちらを見上げてくる。いつもと上下が逆の視線に、きららはドギマギして、「べ、別に……助けないことも、ないけど…………」と小さく返すのがやっとだった。
 
 
(サンプルはここまで)
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テーマ : プリキュア
ジャンル : アニメ・コミック

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プロフィール

タイヤキ

Author:タイヤキ
サークル「前に詰めて下さい」のページです。
『魔法少女リリカルなのは』と『プリキュア』ネタが多いです。

【メンバ―】
タイヤキ:SS担当
こじょ :表紙・挿絵担当
てんぷら:ドット絵、その他

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