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【フェイトママの誕生日】

どうも、SS担当タイヤキです。

ちょっと遅れましたが29日はフェイトちゃんの誕生日(非公式)ということで、誕生日SSを書きました~!
イベント直前ということもあり、突貫で作ってみたのですが、やはり短くなってしまいましたが、
楽しんで頂ければ幸いです(汗

フェイトちゃん、誕生日おめでと~~♪♪♪
これからもなのはちゃんと、ヴィヴィオと末永くお幸せに~~~!!

では、以下からどうぞ(※百合注意)
----------------------------------------------------
【フェイトママの誕生日】
 
     ◇◆◇
 
「──は? フェイトちゃんの誕生日プレゼントに何あげたらええかって??」
 
 はやてはなのはの言葉をすぐには理解できなかった。おかげで素っ頓狂な声でなのはに聞き返してしまった。
 
「うん……」
 
「そんなん、なのはちゃんからのプレゼントやったら、何でも喜ぶやろ……」
 
 しおらしく頷くなのはに、はやてはすっかり呆れた様子で答える。随分と深刻な表情で相談されていただけに、拍子抜けとばかりにソファーにもたれかかる。
 はやての頭の中では、もうこの話の結末は粗方想像できる。それだけにさっさと終わらせよう、と考えてしまう。
 
「そうなんだけど、そうじゃないというか……」
 
「? まぁでも無難に手作りケーキとかお菓子とかでいいやない?」
 
 なのはの発言の意図が読めないはやてだったが、過去の経験則から適当に答える。しかし、そんな答えで、なのはの納得は得られないようだった。
 適当に答えた事が不満だったのか、眉を八の字に曲げてこちらを睨みつけてくる。
 …………正直怖い。
 
「……はやてちゃん、私真面目に悩んでるんだけど?」
 
「あ、はい……すみません」
 
 なのはのドスの聞いた声で怒られて、はやては素直に謝る。はぁと盛大なため息をつかれ、たっぷり時間をかけた後、なのははようやく口を開く。
 
「あのね、実は最近、フェイトちゃんの機嫌がちょっと良くないの……」
 
「へ? またまたぁ~、いつもの気のせいちゃう?」
 
「それが、そうとも言えなくて……」
 
 なのはは顔を逸らして、バツが悪そうにそう呟く。その様子がいつもと違っていて、はやては、これは案外一筋縄ではいかないかもしれない、と思い直す。
 
「どういうことなん?」
 
「実は、最近、フェイトちゃんにヴィヴィオの大人モードの事を話しそびれてたり、ヴィヴィオに仲の良い先輩ができたりで、フェイトちゃんとしては周りに置いてけぼりにされてるように感じたんじゃないかって、ヴィヴィオとは話してたんだけど……」
 
「あ~、なるほどなぁ……確かに容易に想像できるなぁ」
 
 なのはの言葉には説得力があった。加えてはやての過去の記憶と照らし合わせると、彼女の予想通りに違いないと、はやても思った。
 
「はやてちゃ~ん、どうしたらいいかなぁ?」
 
 なのはの懇願する瞳を見つめ、はやては少しだけ考える。しかし、考えた所で結論に大きく影響はなさそうだった。正直な所、はやての抱いているフェイトのイメージは”ちょろい”だった。だから、なのはとヴィヴィオが手作りした物を贈れば、すぐに機嫌も直すだろうことは容易に想像できた。
 けれど、なのは自身がそれで納得したくないのだろう。大好きで大切な人に手を抜きたくない、いつでもどこでも全力全開が彼女のモットーだ。その心がけは、はやてには少し眩しく見える。
 
「う~ん……ウチやったら、少し手の込んだ料理でも振舞ってお終いやけど、なのはちゃんはそれで満足したないんやろ?」
 
「……うん、別に手を抜いているって訳じゃないのは判るけど……今回は、それだけだと誠意に欠けるといいますか……ごめんね、はやてちゃん」
 
「はぁ……ま、しゃーないな……やったらここは奥の手や」
 
「奥の手?」
 
 なのはは少し不安気な瞳で首を傾ける。はやては瞳を爛々と輝かせて、自信満々な様子で笑っていた。
 
 
      ◇
 
「と、いう訳で皆に集まってもらったわけやけど」
 
 そう言って、はやてがぐるりと周囲を見渡す。八神家のリビングには、大勢の人がぎゅうぎゅうに詰め込まれていた。
 
「はい、まずはフェイトちゃんの永遠のライバル! シグナム、なんかええアイデアあるか?」
 
「そうですね、フェイトの機嫌を良くする方法……となると、やはりここは模擬せ……」
 
「はい、ここはやっぱり一番フェイトちゃんを理解している母親のリンディさんやな!」
 
「ちょっ、主はやて!?」
 
 はやては案の定見当違いな発言をしかけたシグナムの話を最後まで聞かず、リンディに問いかける。シグナムが抗議をしているが当然スルーだ。
 
「ん~、そうねぇ……やっぱり、実家に帰省するのが、一番じゃないかしら」
 
「ん?」
 
「だってそうでしょう? 何もしてなくてもご飯が出てくるし、掃除だってする必要ないじゃない? それに疲れた時とか、何もかも嫌になった時に、最後に頼れるのは家族だけよ!」
 
「あ、はい…………ソウデスネ」
 
 はやては瞳をギラギラと光らせて必死にアピールをしてくるリンディに、思わず真顔になってしまった。話を振る相手を間違えたなと思いながら、感情の篭らない声でリンディに対応すると、隣に突っ立っているクロノに視線を動かす。はやての視線に気付いたクロノは、恥ずかしさの混じった表情を向けてきた。そんなクロノに対して、はやてはただただ無感情な視線を送り続ける。
 その意味を察したクロノは、一つため息をつくと、尚も語り続けているリンディを宥めるように声をかけた。すると、リンディの標的がクロノへと移行する。はやては怒涛のようにクロノに捲し立てるリンディを確認してから、くるりと二人に背を向ける。
 
「……さて、気を取り直して……」
 
 はやては今度こそ人選を誤らない様にと、もう一度ぐるりとメンバーを見渡す。
 
「お! エリオとキャロは何か良いアイデアあるか?」
 
 ぱん、とはやては両手を鳴らした。フェイトの養子であり、最後の良心とでも言うべき二人なら、きっと良い答えを導き出せるに違いないと思い、はやてはにんまりと笑う。
 話を振られたキャロは、恐る恐るといった感じで口を開くと、
 
「そうですね~……実は…………」
 
 
       ◇
 
「フェイトちゃ~~ん、こっち、こっちぃ~♪」
 
「フェイトママ~、早く、早くぅ~♪」
 
 さんさんと降り注ぐ太陽と真っ青な空の下、なのはとヴィヴィオは元気に手を振っている。
 彼女達は今、海に来ていた。
 
「ちょっと待ってよ~、二人とも~」
 
 その二人を追いかけるように、駈け出すフェイト。恋人と愛娘の水着姿にフェイトの鼻の下はだらしなく伸びている。
 
「きゃっ、冷た~い、気持ちい~♪」
 
 海に入ったヴィヴィオの底抜けに明るい声が聞こえてくる。ビーチにはなのは達三人しかいない。所謂、プライベートビーチというものだった。
 キャロからの提案で、フェイトの誕生日は極々限られた人数での旅行をすることになった。これは、大人数だと結局フェイトは気遣いをしてしまうから、一番付き合いの長く恋人でもあるなのはと、なのはの娘でありフェイトの娘でもあるヴィヴィオの二人だけに絞った方がいいだろうという話になったのだ。
 そのキャロの考えは正しかったのだろう、フェイトは今とても人には見せられないほど、だらしのない表情になっている。
 
「ほんとだ、気持ち良い~♪」
 
 ようやく二人に追いついたフェイトも海へと入る。ひんやりとした海水によってギラギラと照りつける日差しから解放される。
 
「フェイトちゃん、それ!」
 
「きゃっ……なのは、やったなぁ~、じゃあこっちも……それ!」
 
 なのはがフェイト目掛けて海水をかけてきて、フェイとも負けじと応戦すると、ヴィヴィオも混ざってきて、気付けば三人で水の掛け合いっこが始まった。
 水しぶきが太陽に反射して、なのはとヴィヴィオの姿がよりキラキラと輝いて見える、などとフェイトはすっかりたるんだ頬で、くだらない事を考える。その表情からはすっかり過去の出来事など忘れてしまったようだった。そんな様子を見て、なのははほっと胸を撫で下ろす。
 
「フェイトちゃ~ん」
 
 水の掛け合いを止めたなのはに声をかけられて、フェイトは首を傾げる。ちょいちょいとなのはに手招きされて、何も分からないままに彼女の元へと駆け寄る。
 すると、ちゅっという音と共に彼女の頬にやわらかい感触が訪れる。驚いたフェイトが振り向くと、なのはが照れくさそうにえへへと笑っていた。
 
「あー、ずるい! ヴィヴィオも~~!」
 
 そう言って、ヴィヴィオに反対側の頬をキスされた。
 
「ヴィヴィオ、なのは……」
 
 フェイトは言葉にならない想いに溢れて、何も言えずに立ち尽くしてしまう。なのはとヴィヴィオはそんなフェイトの手を握って、
 
「フェイトちゃん、誕生日おめでとう♪」
「フェイトママ、 誕生日おめでとう♪」
 
 と声を揃えて祝福の言葉を贈る。
 フェイトは、そう言って見せてくれた二人の笑顔が夏の太陽よりも眩しく輝いて見えた。
 
 
 この後、無茶苦茶セッ、の流れだと勘違いしたフェイトが、ヴィヴィオにアクセルスマッシュをお見舞いされたりとハプニングも少々あったものの、その日はフェイトにとって忘れることのできない誕生日となったのだった。
 
 
(おわり)
 
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テーマ : 魔法少女リリカルなのは
ジャンル : アニメ・コミック

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タイヤキ

Author:タイヤキ
サークル「前に詰めて下さい」のページです。
『魔法少女リリカルなのは』と『プリキュア』ネタが多いです。

【メンバ―】
タイヤキ:SS担当
こじょ :表紙・挿絵担当
てんぷら:ドット絵、その他

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