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【Drink!!】

どうも、SS担当タイヤキです!

いっや~、シンフォギア三期始まりましたねぇ~!
相変わらず熱い!あと言い回しが独特!さらにはひびみく!!んんんん、素晴らしい!!
これからも毎週楽しみですねぇ~♪

でも、SSはシンフォギアではなく、プリキュアSplash☆Starの咲舞です!大学生咲舞です\(^0^)/
二人をあまり絡ませることなく、百合百合にならないかなと試行錯誤みました(汗

では、以下からどうぞ(※百合注意)
----------------------------------------------------
【Drink!!】
 
     ◇◆◇
 
「「かんぱ~~い!!」」
 
 がしゃんというジョッキ同士が激しく重り合う音と共に、咲と優子の声が居酒屋に響く。
 
「いや~、今日もいい試合だったねぇ!」
 
 手にしたビールを一気に飲み干し、ぷは~っと大きく息を吐いた咲は、大層ご機嫌な様子でそう口にする。
 
「今日も咲、絶好調だったもんね!」
 
 そう言って、優子も咲に倣って一気にビールを飲み干す。
 アクダイカーンとの死闘を繰り広げてから六年────咲たちは大学生になっていた。
 
「いやいや、優子のリードのおかげだよぉ~♪」
 
 そう言って頬を緩める咲は、部活帰りなのかユニフォーム姿のままだ。向かい合って座っている優子も同様の格好をしている。
 
「でもさ、あの七回の場面は危なかったよね、咲はよくあの場面踏ん張ったよ~……もー私絶対無理だって思ってた」
 
「ふっふん、この咲様にかかれば、あのぐらいお茶の子さいさいよ!」
 
 ドンと突き出した胸に拳を当てて、ドヤ顔をした後に「なんてね」と小さく舌を出した咲に、優子は何だか面白くなって笑い出す。それにつられて咲も一緒になって笑った。
 その後もソフトボール談議に花を咲かせつつ、何度もビールのお代わりを頼んでいた二人だったが、周囲が少しざわつき始める。
 
「お、おい……あの二人って?」
 
「ん? 誰?」
 
「な、お前知らないのかよ! 今、日本ソフトボール界で若きエース候補の一人、日向咲だよ! うぉ、隣にいるのは太田優子じゃねえか」
 
「あ~! その名前、最近よくテレビで見る気がする~」
 
 ざわざわ……
 咲と優子に気付いた周囲の人たちが、浮足立って二人の様子を眺め始める。そう、今や二人は日本ソフトボール球界の一角を担うまでになっていた。まだ大学二年生の二人だが、すでにプロリーグからいくつかスカウトされている。
 おまけに、オリンピックが近いこともありメダルの期待がかかる女子ソフトボールは、連日のようにテレビ放映されており、咲と優子は若手No.1のバッテリーだと紹介されることもしばしばだ。
 そんな周囲の変化に先に気付いたのは優子だった。少しお酒に飲まれ始めている咲に、それとなく伝えて、この店から出るように促す。咲は、微睡んだ瞳で頷くとフラフラと覚束ない足取りで会計を終えて外に出た。
 
「ねぇねぇ、優子! 私まだ飲み足りないんだけど~」
 
「何言ってるの、そんなふらふらして」
 
「あとちょっとだけ、ね、優子~」
 
「はぁ~……しょうがないわね、じゃあいつもの所に行く?」
 
「うん! さっすが優子、やっさし~♪ 健太にはもったいない!」
 
「も~、健太君は関係ないでしょ!」
 
 そう言って頬を赤らめる優子。咲にからかわれていると分かっていても、彼の事を考えるだけで頬が熱くなってしまうのは、もうクセのようなものだ。優子と健太は別々の高校へ進学したものの、不思議な縁で同じ大学の同じ学科に通っている。そして、今は────。
 
「にっしっし、優子は健太と付き合ってもう一年以上経つのに、未だに反応が初々しくて、からかいがいがあるよ♪」
 
「ほんっと、もう勘弁してよ~」
 
 そう言って逃げるように歩き出す優子に咲はニヤニヤした表情で付いて行く。
 
 訪れたのは、小さな居酒屋だった。
 すりガラスの扉から漏れ出す光が、今日も営業していることを教えてくれる。扉に近づいていくと、ガヤガヤと酔っぱらったおっさん達の賑やかな声が聞こえてきた。
 
「へい、らっしゃい! お、なんだ優子じゃねぇか!」
 
 ガラガラと引き戸を開けて中に入ると、聞き馴染みのある声に出迎えられる。
 
「け、健太君! 今日バイトだったんだ」
 
「おう! ……て、なんだ咲も居るのかよ」
 
「なによ、いちゃいけない訳?」
 
「いんや、別に……二名様テーブル入りま~す!」
 
 健太に軽くあしらわれた形となって、咲は頬を膨らませながら席へつく。
 
「やっぱ、優子にはあんな男、もったいないよ!」
 
 ドカッと席についた咲は開口一番に、健太に対する批判を口にすると、優子は困ったように眉を下げて笑う。
 
「おいおい、本人の居る前で批判とは、いい度胸じゃねぇか!」
 
 お通しを手にやって来た健太は険しい表情で咲を見おろす。ここから暫く、お互いに「何よ!」「何だよ!」の応酬が続く。
 
「ははぁ~ん、さては健太。私の方が優子と仲良いから、妬いてんじゃないの~?」
 
 いつの間にか咲の手にはビールジョッキが握られていて、しかも中身が半分程減っていた。すっかり出来上がっている彼女は優越感たっぷりの笑顔で健太を見る。
 
「はん! 何いいやがる! 俺と優子の方が、ラ、ラ、ラ、ラブラブだし!」
 
 顔を真っ赤にさせてどもりながら言う健太に、咲は増々イヤラシイ笑顔になる。
 
「ほんっと、あんた達って反応が初々しいわね~♪」
 
「うるせぇ! おめぇと美翔みたいに人前でベッタベタしなんかできるか!」
 
「ふふ~ん、私と舞は正真正銘ラブラブだから~♪」
 
 そう言って、咲はぐいっと残りのビールを飲み干すと、すぐにお代わりを注文する。
 
「よく言うぜ、つい最近大喧嘩して半べそかきながら優子の所に来てたくせに!」
 
「な!! なんで、それをアンタが知ってんのよ!」
 
「ご、ゴメン咲。私がつい健太君に言っちゃって……」
 
 申し訳なさそうに謝る優子に、咲はそんなぁと情けない声を上げながら眉を曲げる。
 
「ま、何たって優子の彼氏だからな、俺は! 俺と優子の間に隠し事なんてないのさ!」
 
「そっちこそよく言うわよ! ついこの間、私に優子の浮気調査をお願いしてきたくせに!」
 
「なっ、おま!? そ、それをこの場で言うやつがあるか……あ、いや優子違うんだこれは……」
 
「健太君……」
 
 縋る様な瞳で優子が健太を見上げると、健太は少し後ろめたそうに視線を下げて頭を掻く。やがて健太は諦めたような表情で優子を見ると、バツが悪そうに口を開いた。
 
「……いや、だってよ……優子、いつまで経っても俺の事を”君”呼ばわりするからさ、もしかして一定の距離を保ってたいのかな、とか思っちまってさ……」
 
 するとガラッと場の雰囲気が変わり、咲は意図しない展開につまらないとばかりに目を細める。茶化すように「優子、健太なんて呼び捨てで十分よ」なんて言うけれど、今の二人には聞こえてなさそうだった。
 
「なあ、優子……」
 
「はい」
 
「────俺の事、呼び捨てで呼んでくれよ」
 
「……………………」
 
 顔を真っ赤にして息を呑む優子の姿を見て、咲は無性に舞に会いたくなった。
 
「け、けん、た……」
 
「おう」
 
 にっと笑う健太は、今日ばかりは男前だなと咲も少し感心した。心の中で、優子に「良かったね」とエールを送った。
 
「ふん、結局アンタ達だって人前でイチャイチャしてるじゃない!」
 
 場の雰囲気を壊すように、咲は空になったビールジョッキをテーブルに叩き付けた。咲の言葉に慌てた様子で健太は厨房へ戻っていった。優子は未だトマトのように真っ赤な顔を隠すように俯いたまま固まっていた。
 
「ほら優子~、いつまでそうしてるのよ、飲もう飲もう」
 
「う、うん……」
 
 咲の言葉にようやく顔を上げて、優子は手にしたお酒を少し口につけ、乙女のようなため息をつく。そんな彼女の様子に、咲はやれやれと首を横に振るのだった。
 
       ◇
 
 それからどのくらい経過しただろうか、日付が切り替わる頃、咲と優子はまだ健太のバイト先でもある居酒屋で飲んでいた。優子はきちんとペース配分を考えて飲んでいたが、何も考えずに飲んでいた咲はすっかり酒に飲まれていた。
 
「うう……ま~い~……ま~い~?」
 
 机に突っ伏したまま、唸り声を上げ始める咲を見て、優子は判りやすく顔をしかめた。
 
「ま~い~、どこぉ?」
 
「ここに居る訳ないでしょ……」
 
 そう伝えた所で、ベロンベロンに酔っぱらっている咲は、耳を貸す様子もなく、尚も子供のようにぐずる。優子はそんな彼女を見て大ききなため息をついた。
 
「なんで、なんで~、なんで舞はここに居ないのぉさぁ?」
 
「そりゃ、あんたん家に居るからでしょ!」
 
 ついつい声を荒げる優子だが、咲はそんな優子の様子などお構いなしだ。すでに瞳が閉じられている咲には、優子がいくら渋い表情を作った所で見えてなどいない。
 いつも咲は飲みすぎると”こう”なるのだ。優子はもう一度大きくため息をつくと、向かいに座ってブツブツと言っている咲から目を背ける。咲とよく飲みに行く優子には、この後続く咲の言葉が手に取る様に分かっていたからだ。
 
「……いや~、でもさぁ、ほんっと舞って美人だよねぇ~」
 
 始まった、そう思った優子は咲を横目で一瞥すると、再びカウンターの方へと視線を戻す。カウンターでは健太が両手にジョッキを握って走り回っていた。
 
「……優子、聞いてる?」
 
「うんうん、聞いてる、聞いてる~」
 
 生返事にも関わらず、咲は優子の返事を聞いて、気分を良くしたようだった。口が更によく動き始める。
 
「も~ね~、ほんと舞って肌白いし、スベスベだし。もうずっと触ってたい! って思っちゃうんだぁ~! それで、また絵を描いてる時の真剣な表情がカッコいいんだぁ~♪」
 
 それでね、それでねと全く止まる気配のない咲の独り言が続く。過去の経験からいっても、このまま咲を放っておくと、あと一時間はこのままだろう。優子はおもむろに携帯電話を取り出すと、あるアドレスを探し始める。探していた宛先が見つかると、優子は流れるような動きでその相手へと電話をかけた。
 
「あ、舞? うん、優子だけど、ちょっと咲がさ、え? うん、そうなんだ、すっかり潰れちゃってさ~、悪いんだけど迎えに来てくれない? ……そう、いつもの居酒屋、じゃよろしく~♪」
 
 ピッと電話を切ると、優子は改めて咲を一瞥する。先ほどと全く変わらず、机に頬をくっつけたまま口だけが、まるでそこだけ意思があるようにパクパクと動いている。その口からは、相変わらず舞の話が紡がれ続けている。
 
 ────曰く、舞の料理は日本一おいしいと。
 ────曰く、舞の黒髪はサラサラで触り心地抜群だと。
 ────曰く、絵を描いている舞の姿を眺めるだけの仕事がしたいと。
 
 それらの言葉を聞き流しながら、優子は時計の針を見る。夜の十一時。今の時間帯ならまだ間に合うだろう、と優子は一人心の中で安堵のため息をついた。
 少し前の出来事ではあるが、咲の話を真面目に聞いてしまって頃。調子よく話していた咲は、次第に18禁的な内容を話し始めて、大慌てをしたことがあった。しかも、翌日咲にその話をしたところ、当の本人は全く覚えておらず、結果としては優子一人が恥ずかしい思いをしたことがあった。それ以来、咲が舞の話を始めると決まって電話で舞を呼ぶようにしていたのだった。
 
 その後、暫くして店にやって来た舞に咲を押し付けて、優子は咲達と別れた。
 咲を押し付けられた舞は、苦笑いをしていたけれど、下がりきった彼女の目尻は言外に喜びを表現しているように見えた。
 
 
     ◇◆◇
 
 ────咲と二人の帰り道。
 街を明るく染めているのは、家々の窓から漏れ出る灯りのみで、どこかほっとする温かさがある。
 咲に肩を貸して歩く舞は、隣でぶつぶつと独り言をつぶやいている彼女の声に耳を傾ける。いつもと変わらない活気に溢れた声は、どこかひまわりを連想させた。
 
「あれ? 舞?」
 
「──おはよう、咲♪」
 
 咲はようやく自分の置かれている状況を認識したようで、間近にある舞の顔を見て驚いた表情に変わる。一方の舞はそんな彼女に微笑みを贈った。
 
「~~~~~~~まいぃぃ!!」
 
「きゃっ!? ちょっと、咲危ない」
 
 すると突然、咲は頬を擦り合わせようと、ぐいっと顔を近づけてきた。舞はバランスを崩しかけて慌てた声を上げる。
 「なんで舞がいるの?」と喜々とした声で尋ねられて、舞は咲が酔っぱらっちゃったからでしょ、と少し強く言う。けれど咲は、その言葉をどう受け止めたのか、「そっか、えへへ」となぜか嬉しそうに頬をへにゃりと緩ませた。
 
「ねぇ、まい? ちゅーしていい?」
 
「だーめ」
 
「えー、良いじゃん、良いじゃん♪」
 
「だめですー……こんな人に見られるような所じゃ、恥ずかしいじゃない」
 
「じゃあ、家に帰ったらいい?」
 
「はいはい」
 
「やったぁ~! 咲ちゃん、絶好調なりぃ~!!」
 
 隣で嬉しそうに声を上げる咲を横目で見ながら、どうせ家に帰ったらすぐ眠ってしまうくせに、と舞は過去の事を思い出して苦笑いをする。
 
 ──ちゅっ。
 
「あ、コラ咲! だから家に帰ってからって言ったでしょ!」
 
「えへへ、ごめんごめん」
 
 咲は本当に反省しているのか疑ってしまうほど軽い口調で謝罪の言葉を口にすると、再び無防備な舞の頬へその唇を落とす。
 
「も~、咲ったら……」
 
 為すがままにされるしかない舞は、そう呟いて困ったように眉を下げるが、頬はすっかり緩みきっていたのだった。
 
 二人、肩を寄せ合い歩く道すがら、家々の灯りに燈された歩道を見つめて、これからもこういう事はあるのかな……そうだといいな、と舞はそんなことを考えていた。
 
 
(おわり)
 
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テーマ : プリキュア
ジャンル : アニメ・コミック

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Author:タイヤキ
サークル「前に詰めて下さい」のページです。
『魔法少女リリカルなのは』と『プリキュア』ネタが多いです。

【メンバ―】
タイヤキ:SS担当
こじょ :表紙・挿絵担当
てんぷら:ドット絵、その他

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