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【天使と悪魔はリバーシブル】

皆様、ごきげんよう! SS担当タイヤキです。
なんと連投です、日付変わったからいいよね?(言い訳

僕ラブから一転、プリパラです。
プリパラのレズマゲドン……あ、間違えた、アロマゲドンの二人の話です。

あろまの誕生日回以降、あの二人のガチレズな未来しか想像できなくて、
いつも登場する度に、のたうちまわっています……本音を言うと、もっと出てほしい所ですが(汗

そんなこんなで、あろまとみかんが、自分の脳内で勝手に暴走してしまい、そのままSSになってしまいました。
なので、キャラ設定が正しくない所があるかもしれません。。。そういうのが耐えられない人は回れ右してください(ぺこり

というわけで、以下からどうぞ(※百合注意
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【天使と悪魔はリバーシブル】

     ◇◆◇

 あろまは、隣でに眠るみかんを横目で見る。
 彼女は、図書室の硬い机の上で寝ているとは思えない程、気持ちよさそうな寝顔を浮かべていて、ツンツンと頬を突いてみても、全く起きる気配は無い。

「…………ふう」

 あろまは書き終わった預言書をパタンと閉じると、みかんを起こさないようにゆっくりと席を立つ。そんなに気を遣う必要はないのだが、なぜかいつもそうしてしまう。もしかしたら、この寝顔を一秒でも長く眺めていたいと思っているのかもしれない、そんな冗談を考えながらあろまはぎっしりと本が詰まった本棚へ預言書を詰め込んだ。
 そろそろ次の本棚を用意しなければならないだろう。小学一年生の頃からずっと書き続けている預言書が並ぶ本棚を見て、あろまは生徒会長の顔を思い浮かべる。今の生徒会長を説得して本棚を増やすことはかなり骨が折れそうだ。
 南みれい、現生徒会長で風紀委員長。そして、プリパラではポップアイドル、みれいとして活躍している。しかし、プリパラ内でこそ良きライバルではあるのだが、一歩外に出ると、違反チケットを容赦なく叩きつけてくる鬼生徒会長に様変わりしてしまう。
 あろまは眉間に寄った皺を伸ばしながら、静かにみかんの隣に座り直す。こういう時は、みかんの寝顔を眺めるのが一番なのだ。悩み事のなさそうな彼女の寝顔を見ていると、大抵の事はどうでも良くなってくる。
 規則正しいリズムを奏でる彼女の寝息に耳を傾けながら、ぼんやりとみかんの寝顔を眺める。だらしなく口を開けて寝入っている姿は、プリパラで応援してくれているファンに決して見せることは出来ないだろう。あろまは少し呆れた顔で、つんつんとほっぺを突くが、やはり一向に目を覚ます様子はない。
 餅のような弾力があり、スベスベで白い肌をした彼女の頬は、とても触り心地がいい。

「………………」

 暫くの間、そうしてみかんの頬を弄っていると、ふとくだらない考えが脳裏を過った。
 いつもリスの様に頬を膨らませて、何かを食べているみかんだが、彼女自身は一体どんな味がするのだろう。実にくだらない考えだと自分自身でも思うあろまだが、その考えをどうしても無視することが出来なかった。
 あろまは、指を引っ込めると、先程まで弄っていたみかんの頬をじっと見つめる。少し赤みを帯びた頬はリンゴを連想させて、とても美味しそうに見えてくる。
 ごくりと喉をならし、ゆっくりと顔を近づけていく。いつも飽きる程見ているはずの彼女の顔が近くなるにつれて顔が火照ってきて、あろまは困惑した。心臓が忙しなく動き始め、呼吸が荒くなっていく。どうしてこんなに緊張しているのだ、とあろまは混乱した頭で答えの出ない自問自答をし始めた。
 目を覚ましてしまうのではないか、その時自分は何て言い訳すればよいのだ、そんな不安がぐるぐると頭の中を駆け巡るが、同時に、鼻腔をつくみかんの甘い匂いに、脳だけでなく指の先まで痺れていく……もう、自分の行動を制御できない。

 我の鼻息が、みかんの頬に当たっておる――……

 いつも頬をくっ付き合わせている間柄だというのに、触れるか触れないかのこの距離感にあろまは緊張していた。少し唇を尖らせるだけで、キスができてしまいそうだ。
 あろまは口を僅かに開いて、そこからすっかり震えている舌先を伸ばしていく。

「…………あまい」

 チョンと舌先が彼女の頬に触れた瞬間、あろまの体に電気が走った。鼻腔に広がる甘い匂いも相まって、舌一杯にはちみつのような甘さが広がる。……頬に触れた舌先だけ異様に熱い。
 それはまるで麻薬のようにあろまの思考を奪って行く。
 気づけばその後も何度もあろまはみかんの頬を舐めてしまった。


 自分の涎でべとべとになった彼女の頬は、とても扇情的でもっとぐちゃぐちゃにしたいと思った。……思って、あろまは我に返る。自分は一体何をしているのだろう、今、親友に抱いているこの感情は一体何なのか……。
 あろまはその日、みかんの顔をまともに見ることが出来なかった。



     ◇◆◇

――――私は知っている、彼女が私に欲情しているのを…………

 ピッ、という笛の音がグランドに響き渡ると同時に、スタートラインに並んでいた生徒達は一斉に走り出す。少しずつ吹き抜ける風が肌寒くなってきた十一月下旬、グラウンドには長袖の体操服を着ている生徒が大半だ。運動神経の決して高くないあろまも、当然のように長袖で体育の授業を受けていた。

「あ~ろまぁ~、やったなの、自己ベスト更新なの♪」

 名前を呼ばれ振り向くと、そこには嬉しそうに駆け寄ってくるみかんの姿があった。こちらは、あろまとは対照的に、半そで半パン姿だ。中学生になったというのに、依然として変わらない子犬のような振舞いに、あろまの頬も自然と綻ぶ。

「お~!流石はみかん、我が下僕(しもべ)よ! ……ん? ちょ、ま、まさか……待て、みかん!!」

「あ~ろ~ま~♡」

「ぐあぁ!!!」

 みかんが勢いよく飛び込んでくるが、その衝撃を受け止めきれず、あろまは押し倒されてしまう。振る舞いこそ子犬のようなみかんだが、中学に入ってメキメキと身長が伸びて、今では160cmに達しようとしている。一方のあろまは進歩なくお互いの身長差は広がっていく一方だ。
 そんなみかんの突撃に、今のあろまが耐えられる訳もなく、踏ん張りも虚しくあっと言う間に倒されてしまった。

「あぁ! あろま!? 大丈夫??」

「……だ、大丈夫ではない! 全く、いつもあれほど飛びつくなと言っておるであろが……」

「ごめんなさいなの……」

「全く、六万十三年生きてきた我で無かったら、危ない所だったぞ」

 そう言って、あろまはみかんの頭を撫でる。しゅんとうな垂れていたみかんは、ぱあっと表情を明るくすると、「あろま大好きなのー!」と言って、あろまの上に圧し掛かったまま彼女を強く抱きしめた。

「あわわ……わ、分かった、分かったから! 一旦は慣れろ、みかん」

 すると、あろまは突然慌て始め、両腕でみかんをひっぺがそうとする。しかし、運動能力に雲泥の差があるため、いくら力を入れてもみかんを引き離すことは出来そうになかった。それでも、あろまは懸命に腕に力を込める。
 しかし、そんなあろまの努力虚しく、みかんは離されまいとさらにきつく抱きしめてくる。そして、「あろま~」と甘えた声を上げながら、身長と同様に急成長した自分の胸をぐりぐりと押し付けてきた。

「わひゃあぁぁ~、こ、こら! みかんん……」

 あろまは、思わず口から変な声が漏れてしまう。彼女の豊満な胸は、遠目から見る分には問題ないが、接近すると、とても扇情的であろまの頭は欲望と背徳感とでパニックになりそうだった。
 そんなあろまの事情など全く知らないみかんは、これでもかというほどに体を密着させてくる。
 健康的ですらりと伸びた白い脚、適度な弾力があるお尻、いつもあろまを誘惑する餅のように柔らかい頬。その全てが手を伸ばせば届く位置で、無防備な姿を晒している……。

「ええぃ! 離れろと言っとるんじゃー!!!」

 あろまは全ての誘惑を断ち切るように、張り裂けんばかりの大声を上げる。それでようやく、みかんも我に返ったようにきつく抱きしめていた腕の力を緩めてくれた。

「ふーっ、危うく死にかけたわ」

 と、軽口を叩きながら、あろまはするりとみかんの包囲から抜け出すと、一つ深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。これから五十メートル走だというのに、もうすっかり体力を使い果たしてしまった。
 あろまは大人しくなったみかんの方に視線を戻すと、みかんからは「あろま、ごめんなさいなの~」とあまり心の篭っていない謝罪の言葉が返ってきた。そんな彼女を軽く睨んでから、あろまは五十メートル走の測定のため、スタート地点へと足を向けたのだった。

      ◇

 あろまが去った後、みかんは自分の胸に手を当てて、自分の鼓動を確認する。自己ベストを出した時よりもずっと速く心臓が動いていることが解る。
 みかんはあろまの方へ視線を向けると、彼女の頬はまだ僅かに赤らんでいた。その姿にきゅう、とみかんの胸は締め付けられる。きっと彼女は気づいていない、先程のやり取りはワザとだという事に。
 
「位置についてー、よーい」

 先生の声で、生徒たちは一斉に走る構えに入る。あろまも同じように真剣な面持ちでスタートラインに立つと、走る体勢に入った。プリパラのライブや練習の時などで、いつも見せる彼女の真剣な表情に、みかんはうっとりとした表情で、ほぅっと息を吐く。
 ピッという笛の音で、一斉にスタートを切った生徒達。その中で一人、あろまだけ少しスタートが遅れた。日頃しっかりしている彼女だが、運動は得意ではないため、こればかりは仕方のない事だった。みかんはそんな些細な事など気にも留めず、ただただ走る彼女を見つめていた。――――――――――右頬を軽く弄りながら。

 ……ねぇ、あろま。どうしてあろまは、私の頬を舐めるの?

 みかんは図書室での出来事を思い出す。いつも寝たふりをすると決まってあろまに頬を舐められるのだ。すると、知恵の木の実(りんご)を食べてしまったような背徳感に背筋が震え、あろまの舌が触れた部分は電気が走ったように痺れる。そして、言葉にできない快感が全身を満たすのだ。
 その快感は麻薬の様にみかんの心に侵入してきて、みかんがあろまの行為に気付いた小学六年生の頃からずっと、みかんは図書室へ行く度に寝たふりをするようになっていた。
 けれど、その事をあろまは知らない。
 何も知らず、みかんのことを、まだ純粋なままだと信じてくれている。
 
 ……ねぇ、あろま。私はいつまでも純粋な子供じゃないの、気付いてる?

 先程あろまに抱きついた時の、彼女の表情を思い出す。顔を真っ赤に染めて必死に抵抗している姿はとても愛らしかった。もっともっと困らせてみたい、もっともっと色々な顔のあろまを見てみたい、みかんは惚けた顔でそんなことを思う。
 背徳感からくる快感なのだろうか、それとも好きな人を苛めたいという恋心なのか……もしかしたらこれが愛なのかもしれない。みかんは、自分自身でも表現できない感情に揺られながら、走り終えて疲れ切った様子のあろまの姿を見て、食べちゃいたいと、強くそう想ったのだった。


(おわり)

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テーマ : プリパラ
ジャンル : アニメ・コミック

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タイヤキ

Author:タイヤキ
サークル「前に詰めて下さい」のページです。
『魔法少女リリカルなのは』と『プリキュア』ネタが多いです。

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タイヤキ:SS担当
こじょ :表紙・挿絵担当
てんぷら:ドット絵、その他

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