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【大好きを伝えたい】

みなさま、ごきげんよう。SS担当タイヤキです!

今回は、魔法使いプリキュアよりみらリコSSになります。
魔法使いプリキュアはかなり百合成分多めで、とても好きな作品になりました。
ツイッターなどでも49話の話がかなり盛り上がってましたが、大人になったみらリコは素晴らしいものがありましたね!
それだけに、最終回は悲しかったですね。。。
明るい話でしたが、これで最後というのが、、、ニ期してくれないですかね?(涙目

それはさておき、投稿するSSは、大人みらリコです。(みらいが大学生)
一旦出来上がった文章を見たら、色々とひどすぎてショックを受けました。。。
何度か推敲してまともにはなりましたが、自分のスキルの低さを改めて認識しました。。。頑張って書き続けないと・・・(焦り

まぁ、そんな話はこのくらいにして、
以下からSSをお楽しみください(※百合注意)
----------------------------------------------------
【大好きを伝えたい】
 
     ◇◆◇
 
 ――十六夜の月がかかる夜は、いつも貴女のことを想い出す。
 
 みらいは窓のサッシに手をかけ身を乗り出すようにして、大きな月を見上げる。髪を撫でる風は初夏の香りが少し混じっていて、まるでみらいの心のように爽やかだ。
 この月が沈んで新しい朝がくれば、ワクワクもんな一日が始まるのだ、そう思うと自然と頬が緩んできて、嬉しさを噛みしめるように、モフルンをぎゅーっと抱きしめてしまった。
 でも、仕方ない。だって、明日は。
 
 ――明日は、リコに会える日なのだから。
 
      ◇
 
 多くの人が行き交う駅の改札口。
 スーツ姿の人々が多く行き交う。はこれから仕事なのだろうか。あちらでは友達と楽しそうにおしゃべりしている女の子のグループが居て、どうやらこれからお出かけのようだ。
 改札口を見つめてじっと待つみらいの横をいかにもスポーツマンといった背の高い男子学生が通り過ぎ、改札口へと吸い込まれて行った。
 すると、今度は一気に人の波が押し寄せてくる。
 みらいは、待ち人がその中にいないか、と目を皿の様にして歩いてくる一人一人に目を配る。けれど、その中にみらいが待ち焦がれている人の姿はなかった。
 
 ――もうすぐ、待ち合わせの時間。
 
 みらいは腕時計の針を確認しながら、そわそわと肩を揺らす。
 
「みらい、そわそわしすぎモフ」
 
「だって、仕方ないじゃない、リコに会うの一週間ぶりなんだもん」
 
 もの凄く真剣な表情でそう返され、モフルンは思わず苦笑いをした。みらいはモフルンの表情に気付かなかったフリをして、再び改札口へと視線を戻す。
 モフルンの言いたい事は大方予想がつくから、わざわざ聞く必要はないと思う。それよりも、早くリコに会いたくて、会いたくて……だから、今は改札口に集中させてほしい。
 みらいはじっと改札口を睨んで、行き交う人々を目で追い続けた。
 
「わっ!」
 
「きゃぁ!?」
 
 じーっと改札口を見つめていたら、突然、背後から誰かに抱きつかれ、みらいは悲鳴を上げて振り返る――――と、その先には。
 
「あ! リコ!」
 
「お待たせ、みらい♪」
 
 ずっと会いたかった人の姿に、みらいは自然と声が弾んだ。昔から変わらない凛としたリコの声が、みらいの心をサワサワと風のように撫でる。
 
「さ、行きましょ♪」
 
 リコがそう言ってみらいの手を取り、嬉しそうに笑って歩き出せば、みらいは、「うん」と、すっかり弛み切った表情で応えた。
 
 
      ◇
 
「そういえば、はーちゃんとは公園で待ち合わせで良かったの?」
 
「うん、リコと違ってはーちゃんはマホウ界にいる訳じゃないから」
 
「そう」
 
「きっと、イチゴメロンパンを早く食べたくて、お店の前でよだれ垂らして待ってるんじゃないかな」
 
 みらいはそう言いうと、涎を垂らすはーちゃんこと、花海ことはの事を想像しているのだろうか、クスクスと笑いだす。一方のリコは、
 
「もう、みらいったら! はーちゃんだって、もうそんな子供じゃないわ」
 
 と言って、みらいを窘めた。
 けれど、みらいが妙に自信あり気な表情で、「どうかな?」と意味深な言葉を返してきて、大丈夫よね、はーちゃん? とここには居ないことはに向かって、リコは心の中で問いかけるのだった。
 
「でも、やっぱり不思議ね。こうしてみらいと一緒に歩いていることが」
 
 暫く二人で歩いていると、ふと思い出したようにリコが呟く。みらいは、僅かに目を細めると、「そうだね」とリコの横顔を見つめながら相槌を打つ。
 
「私もね、リコに会う度、とっても嬉しくて、でも、この嬉しさをどうしても上手く伝えられてない気がする……」
 
 みらいは悔しさを滲ませた声でそう呟き、ぎゅっ、ぎゅっと手を強く握ってくる。そこでようやく、指を絡めるように手を握っていたことに気付いた。そんな彼女の言動にこの再会を誰よりも喜んでいるんだと伝わってきて、リコは嬉しそうに頬を綻ばせた。
 
「そんなことないわ、みらいの気持ち、とっても伝わってくるもの」
 
「そうかな?」
 
「ええ。みらいは昔から自分の気持ちをとても素直に言葉にできてて、私ちょっと羨ましかったの。だから私も、今はみらいを見習って、できるだけ気持ちを素直に伝えようって、時々意識してるんだから!」
 
 そう言って満面の笑顔でみらいを見つめると、今にも泣き出しそうな瞳でこちらを見つめ返してきた。
 
「ううん、でもきっと足りないの! リコが思ってるより、私ずっとずーっと、嬉しい気持ちで一杯なんだから!!」
 
「そ、そうなの……あ、ありがとう」
 
 みらいの言葉に、嬉しい気持ちとむず痒い気持ちがせめぎ合ってしまい、つい赤くなった頬を隠すように顔を反らす。
 
「ん~~、リコ~!!」
 
 それをみらいがどう捉えたのかは分からないが、突然大きな目をキラキラさせて、リコを正面から抱きしめてきた。
 
「きゃぁ、ちょっとみらい! 急に抱きつかないで! 歩けないじゃない」
 
「リコ、大好き~!!」
 
「わかった、わかったからぁ~……」
 
「みらいは本当にリコのことが大好きモフ~!」
 
「うん!」
 
「モ、モフルンも見てないで、みらいを止めてってば~~……」
 
 リコの叫びは、しかし青い空に吸い込まれていくだけだった。
 
       ◇
 
「あ、みんな~!」
 
 公園に着くと、こちらに気付いたことはが大きく手を振ってきた。その姿は、昔とちっとも変らなくて、とても愛らしい少女のままだ。
 涎を垂らしていたのかまでは分からないが、イチゴメロンパンを販売している車の前で待っていて、そういう所も本当に昔から変わっていないように思う。
 
「ごめんね、はーちゃん。遅くなっちゃった」
 
 リコがそう謝ると、「はー」と元気な返事が返ってきて、いちなり抱きつかれた。
 
「わ~、本当にリコだ~!」
 
 そう嬉しそうな声をあげることはに、リコの心はほっこりとして、優しく抱き返す。すると、それを見ていた二人が、私も私もと言って一緒になって抱きついてきた。
 三人から抱きしめられて逃げ場を失ったリコは、苦しそうに悶えてみるがあまり効果は無かった。
 
「もう、先週も会ったでしょ~」
 
 やっとの思いでそう文句を言うと、
 
「でもでも、一週間も空いたら、やっぱり寂しいんだもん」
 
 と、みらいが上目遣いにこちらを見つめてきて、リコは言葉に詰まってしまう。そこに、ことはとモフルンから「うん、うん」と力強く頷かれてしまったら、もう反論することは出来なかった。リコだって寂しかった気持ちは同じだった。
 
「……それを言ったら、はーちゃんだって、一週間ぶりじゃないの?」
 
「え? 私は毎日モフルン達と遊んでるよ?」
 
 照れ隠し的に発した質問は、しかして、衝撃的な告白に繋がってしまった。想像の斜め上の回答に思わずリコは眩暈を覚える。はーちゃんは、マホウ界とナシマホウ界を遠くから見守っているのではなかったのか。
 
「あ、もちろんお祈りもしてるけどね♪ リコと違って、こっちの世界にすぐ来れるから」
 
 まるで心を見透かされたような言葉に、リコはドキリとする。
 それにしても、とリコは改めてみらいの発言を思い出す。なるほど、それではーちゃんが涎を垂らしているなんて言ったのか、ずっと一緒にいなければ、そんな風には思わないだろう。
 そんなことを考えていると、突然ぐ~、と誰かのお腹が鳴った。
 
「あ! そうだった、私、イチゴメロンパン買ってくるから、リコ達はテーブルで待ってて!」
 
「モフルンも手伝うモフ~!」
 
 ことははばっと勢いよく手を上げると、モフルンがその肩にぴょんと飛び乗る。そしてみらいは、「じゃあ、お願いね」と言って空いているテーブルを探し始めた。阿吽の呼吸とでも言うのだろうか、無駄のない三人の連携にリコは茫然としてしまう。
 
「ほら、行こう。リコ♪」
 
「え、ええ……」
 
 結局、三人のスピード感に付いていけず、リコはみらに手を引っ張られる形で席に着く。
 席に座った途端、とても懐かしい感覚に心が躍った。微かに香る木の香りや椅子から伝わる木独特の軋み、テーブルの白くて丸い形も何もかもが昔の記憶のままだった。
 
「ふふ、ここでイチゴメロンパンを食べるのは、とても懐かしいわ」
 
 そう言って、昔を懐かしむようにそっとテーブルに手を添える。見た目だけでなく、纏う雰囲気もすっかり大人っぽくなったリコの様子に、みらいの心臓が軽く跳ねた。白くて長い、綺麗な指先から目が離せなくなってしまう。みらいはほぼ無意識に手を伸ばすと、彼女の長い小指を人差し指で捕まえてしまった。
 我に返って顔を上げると、驚いたようにこちらを見るリコとバッチリ目が合って、あまりにも子供っぽい行動をとってしまった自分に対して羞恥心で顔に熱が集まった。でも、捕まえた指を離すことは出来そうになくて……。
 
「……あ、あのね。ここのイチゴメロンパンは、その、毎年新作を用意してるから、だから、ずっと人気なんだよ……!」
 
 みらいは誤魔化すように必死で言葉を紡ぐ。
 恐る恐るもう一度リコの顔を見ると、先程までの驚きの表情から、とても優しい表情に変わって、こちらを見つめていて、みらいは心臓が止まりそうになった。
 さらに「そうなのね」と柔らかい声で微笑んで、みらいの人差し指をきゅっと小指で絡み取るから、みらいの心臓は爆発しそうなほど暴れだす。
 
「そうだ、リコ!」
 
 すっかりパニック気味のみらいは、突然立ち上がると、真っ赤な顔を隠そうともせず、リコを正面から見る。
 
「キスしてみよっか!」
 
「……………………………………………………え?」
 
「さっきの話の続き! ハグだけじゃ伝わらないなら、キスならどうかなって」
 
 そう言った後で、我ながら良い案だ、とみらいは思った。目を白黒させているリコの様子を眺めながら、みらい自身はまるで冷静な判断ができていると錯覚している。
 だから、リコが困惑している事が不思議で、そして不安になる。
 
「いくらなんでも、キスって……」
 
「…………リコは、私とキスするの、嫌なんだ」
 
 潤んだ瞳でみらいが呟く。
 リコに拒絶されるなんて想像できなかったし、想像できていたとしても、こんなにショックだなんて、思いもしなかった。
 
「い、嫌じゃないけど……」
 
「え?」
 
 聞き取れないほど小さな呟きに、みらいは耳を疑う。
 
「べ、別に、嫌じゃない、って……そう言ったんだけど」
 
「じゃあ!」
 
 リコが恥ずかしそうに頬を赤く染めてもう一度言葉にしてくれ、みらいは先ほどまで萎みかけていたテンションが一瞬で復活する。それはしっかり表情にも現れていて、まるで花が咲いたような笑顔に変わっていた。
 すかさずチャンスとばかりにぐいっと上体を屈めて、みらいは目を閉じる。
 
「ちょ、ちょっとみらい!? ――――――――――もう、仕方ないわね」
 
 リコはしばらく躊躇っていたが、ピクリとも動かずに待っているみらいを見て、諦めた様に小さくため息をつくと、少しだけ上体を浮かせる。
 
 互いのの息遣いが聞こえるほど近づいた所で、リコの動きが止まった。
 
 目を瞑っていてもリコを感じることができる、そんな不思議な感覚に包まれ溺れてしまいそう。今、視覚以外の四感全てでリコを感じ取っているんだ、とみらいは強く自覚した。
 
 そして、唇同士が触れた瞬間、柔らかい感触と大好きな人の匂いを強く感じて、全身が震えた。――息が、できなくなった。
 
「……………………」
 
「……………………」
 
 ほんの一瞬の出来事。軽く唇同士が触れただけの、キス。
 しかし、沈黙してしまうには、十分な出来事だった。
 ドラマではよく見るシーンだったが、まさか大好きな人とのキスがこれほど気持ちがいいものだとは思いもしなかった、みらいは指で軽く唇に触れて先程の出来事を振り返る。
 
「二人ともお待たせ~……あれ? どうしたの?」
 
 暫く黙りこんでいた二人の元に、大量のイチゴメロンパンを抱えたことはとモフルンが戻ってきて、みらい達は「なんでもない」と必死に誤魔化した。
 そんな二人の様子に、首を傾げていたが、イチゴメロンパンの甘い誘惑には勝てず、その話はそこまでとなった。
 みらいとリコは、イチゴメロンパンを頬張りながらも、先程の出来事が頭から離れず、チラチラとお互いの様子を盗み見合っていたのだった。
 
 
(おわり)
 
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テーマ : プリキュア
ジャンル : アニメ・コミック

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プロフィール

タイヤキ

Author:タイヤキ
サークル「前に詰めて下さい」のページです。
『魔法少女リリカルなのは』と『プリキュア』ネタが多いです。

【メンバ―】
タイヤキ:SS担当
こじょ :表紙・挿絵担当
てんぷら:ドット絵、その他

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