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【告知】夏コミのお品書きとサンプル【3日目東ム02a】

皆様、ごきげんよう♪
久しぶりです、SS兼広報担当タイヤキです。

見事にぎりぎりになりましたが、夏コミの告知です。
今年も実はスペースをもらえました!!!
8/13(三日目の【東ム02a】です!!←明日。。。

というわけで、お品書きと新刊サンプルをアップします。
新刊は、今まさに出来たところです!鮮度が違う!!(適当)
………………間に合ってよかった。。

お品書き(夏コミ)_B3

あと、新刊サンプルは以下からどうぞ。
(※百合注意)

----------------------------------------------------
「小さな世界の守護者たち」

     ◆◇◆

 平穏な日常――。
いつも、それは誰かの懸命な努力によって守られていて、けれど、平和の中にいると、つい人はその事を忘れてしまう。
 動乱渦巻く地で戦っている人だけが、平和の功労者ではないけれど、英雄を求めてしまいがちな人々の心に残るのは、いつもそちら側だけ……。
 それはきっと、それがどんなに小さな世界でも同じなのだ。

      ◇

「フェイトちゃーん」
 なのはは、長い金髪を優雅になびかせて向かってくる美少女を見つけると、大きく手を振った。その少女は、なのはに気づくと、その吸い込まれそうな紅い瞳を向けてくる。そんな時、決まってなのはの胸はぎゅっとつぶされそうになるのだ。
 フェイトと付き合い始めて、もう三ヶ月弱になるけれど、付き合う前と変わらず、見つめられるのに弱いというのは、大丈夫なのだろうか、となのはは心の中でつい苦笑いをしてしまう。むしろ、昔より付き合い始めた今の方が、フェイトに対する気持ちは強いくらいで、今後、もしかしたら心臓が持たなくなるかもしれない、そう思えてしまう。
 それに、どんどん独占欲も強くなっていて、なのはとしては、そこも少し不安な材料ではあった。
「おまたせ、なのは」
 その優しい声に、なのはの耳と心が同時にくすぐられる。
「ううん、私もいま来たところだから」
 そう言って笑った顔は、自分でも分かるくらい緩んでいた。
 フェイトとのデートはいつも楽しい。
 ここがミッドチルダということもあって、海鳴では見られない遊びや景色、文化があって、世界がキラキラと輝いているようにさえ思える。もうこっちへ来て二年以上経つというのに、まだまだ知らないことが沢山あって、ワクワクした気持ちが溢れてくるのだ。
 もちろん、それは隣に大好きな人が居るから、という前提条件があってのことだろう。
「今日は、どこへ行くの?」
「ふふっ、内緒♪ でも、きっとなのはも気に入るよ」
 そう言って、手を引っ張られる。フワフワと足元が浮いているような感覚を覚えながら、なのははフェイトに誘導されるがまま歩き出した。
………………。
…………。
……。
「――じゃあね、なのは」
「うん……」
 楽しい時間というのは、どうしてこれほど早く過ぎてしまうのだろう。なのはは、沈む気持ちを抑えて、笑顔で手を振る。次はいつ会えるのだろうか、そんな不安がジクリ、ジクリと足元から這い上がってきそうだ。
「今晩、電話するね」
 寂しい気持ちが顔に出ていたのだろうか、フェイトが困ったようにそう言うと、軽く髪を梳いてくれた。そういう顔をさせたかったわけじゃない、そう思うけれど、気持ちはどんどんと沈んでしまう。
「うん、ありがとう、フェイトちゃん」
 声を絞り出して、何とかそれだけを伝える。髪に触れる彼女の手の感触が、残酷なほど優しくて、なのはは泣きそうになった。



     ◇◆◇

「――はい、もしもし。あら、なのは、久しぶりじゃない! 元気にしてた? …………ふん、ふんふん…………へぇ、やっぱり色々あるのね。……え? 来週? ええ、大丈夫よ。…………分かったわ、じゃあまた来週ね」
 アリサは電話を切ると、空を見上げる。雲一つない青空は、梅雨の時期とは思えないほど晴れ渡っていて、昔なじみの友人が好きだと言って見上げていた空とどことなく似ている気がした。
 ――あの子からの連絡なんて、何ヶ月ぶりかしらね。
 アリサは、懐かしさで僅かに口元を吊り上げた。

      ◇

「アリサちゃん、お疲れ様」
 友人からの連絡があってから一週間後、アリサは待ち合わせ場所へ行くと、すずかが先に待っていた。
「お待たせ、すずか。相変わらず早いわね」
「そんな事ないよ、私も今来た所だし」
「相変わらず、慎ましいわ、ね!」
「きゃぁ!」
 アリサは、すずかに飛びつくと、ぎゅうっと思いっきり両腕で抱きしめてやった。彼女なりの、最上級の愛情表現だ。
「アリサちゃん、恥ずかしいよ」
「なによ、欧米じゃこのくらい普通よ」
 いやいやと首をふるすずかを見ていると、嗜虐心が少しだけ刺激されてしまうのは、昔から。
 ――けれど、これ以上はダメ。
 アリサは、ある程度満足したといった感じで、ぱっと腕をほどいて、すずかを解放する。ほっとした表情のすずかに、少しだけ、そう、ほんの少しだけ苛立ちを覚える。この感情が何なのか、知りたいけれど、今は知るのが怖い。
「そういえば、今日のなのはちゃんの用事って……?」
「さぁ? でも、きっとフェイトの事でしょ」
「フェイトちゃんと言えば、アリサちゃん、あのメール見た?」
「見たわよ、珍しくなのはの方からメールが来たと思ったら、“私達付き合うことになりました”って、今更かよ! って思ったわ」
「そっか、私は、嬉しかったかな。離れていても、ちゃんとそういう事教えてくれて。……アリサちゃんはそうでもなかった?」
 いつもと変わらない、ニコニコとした笑顔とのんびりとした口調で、けれど直球な質問に、アリサは言葉に詰まる。
「……っ、その聞き方は、ズルいわ。嬉しくなかったわけ、ないじゃない」
「そうだよね♪」
「でも、だから今日は、フェイトとの惚気話か、相談か、まぁ、そのどっちかでしょうけど!」
 そっけない態度をとってしまうが、できれば前者の方がいいな、とアリサは密かに思う。
 あの二人の境遇を全て知っているわけではないが、あの二人とすずか、それに今ここには居ないもう一人の友人と五人で、小中校時代はいつも一緒に行動していたが、二人の言葉の端々からは時々、寂しさのような翳を感じることがあった。きっと、色々とあったのだろう。
 だから、できれば二人には幸せになって欲しい。
 これが本心。いつも、そっけない態度になってしまって、勘違いされることも多いけど、いつもあの二人のことは気になっているのだ。
 ……まぁ、隣の子にはバレてるみたいだけど。
 ニコニコと笑顔のすずかを見て、アリサは諦めたようにため息をついて、苦笑いをした。
「あ、なのはちゃんだ♪」
 なのはがこちらに近づいていることに気付いたすずかが、小さく手を振る。アリサはすずかの視線の先を追うと、分かりやすくテンションの低いなのはの姿がそこにはあった。
「…………後者か」
 アリサはそう呟くと、面倒だと言わんばかりのため息をついた。その言葉を聞いていたすずかは隣で苦笑いをしていた。

(サンプルはここまで)
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テーマ : 魔法少女リリカルなのは
ジャンル : アニメ・コミック

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プロフィール

タイヤキ

Author:タイヤキ
サークル「前に詰めて下さい」のページです。
『魔法少女リリカルなのは』と『プリキュア』ネタが多いです。

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タイヤキ:SS担当
こじょ :表紙・挿絵担当
てんぷら:ドット絵、その他

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