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【診断メーカーの結果に踊らされてみた】

皆さん、ごきげんよう。
SS担当タイヤキです!

なんと、前回投稿から1か月程度で次の投稿です!!奇跡!!←
今回は、シンフォギアネタです。ひびみくときりしらがなんかしてます(雑

そんなこんなで、とりあえず以下からどうぞ
(※百合注意)
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【診断メーカーの結果に踊らされてみた】
 
     ◇◆◇

 響は任務帰りの車中でスマホ画面を夢中で見ていた。
 窓から入ってくる爽やかな夜風がさわさわと彼女の髪を揺らすが、全く気に留めている様子はない。ディスプレイを見ながら、「ふむふむ」だとか「なるほど」と独り言をつぶやいては一人頷いている。
「おい、珍しく静かだと思ったら、何見てんだ?」
 クリスが声を掛けると、響は待ってましたとばかりにスマホ画面をクリスに見せつける。そこには、”クリスの心の純粋さは10%になります”という文章が。その下に目線を移すと、いくつものアイコンが並び、そのうちの一つであるドクロの横に矢印が書かれている。あなたの心はこのドクロと同じだと言われているようで気分が悪い。ちなみに、そのアイコンのひとつ下は悪魔のアイコンだったので、さらに下があるのだろう。
「いや~、クリスちゃんは意外と悪よのぅ~」
 そう言ってニヤニヤとした笑顔を浮かべる響にクリスは強い怒りを覚える。
 暴言を吐きながら、同時に自分のスマホを使って響の名前で診断してみる。
「はっ! そういうお前はもっとひでえじゃねぇか!」
 そこには、響の名前と0%の表示。矢印はばっちり悪魔のアイコンを指し示していた。
「そんなぁ~……私、そんなに心汚れてるかなぁ?」
 響は涙目になり、隣に座る切歌に助けを求めた。
 しかし、切歌は「どうでしょうね~、確かにちょっと意地悪な所も……」と追い打ちをかける。
「切歌ちゃんまで……とほほ」
「なんて、嘘ですよ♪ あ、でもこういう事は未来さんに聞いたほうがいいかもデスネ」
 なんて言って、ぺろりと舌を出す切歌。こっそり自分の名前で診断してみたところ心の純粋さは100%と表示され、この診断はよく分かっているなと少し嬉しくなる。その時ふと気になる診断名が目に入り、切歌は響の名前で診断してみると、その結果に切歌は目を丸くした。同時に妙に納得する。
「響さんの心は主にこっちに向いているようデ~ス♪ だから、さっきの診断結果が悪かったのデスネ!」
 そう得意げに言い放ち、響とクリスに診断結果を見せる。
 そこには、”エロさの順位”と書かれた診断名と、日本で96位という診断結果が表示されていた。診断の対象はもちろん響である。
「げっ!」
「あ~はっはっは、この診断はこのバカのことをよく分かってるじゃねぇか! お前、本当にどうしようもねぇな~!」
 そこまで言わなくても、とうなだれる響を他所にクリスは大爆笑する。切歌はこっそりとクリスの名前で診断すると、1億1,967万位という結果が表示され、これはこれでどうなのかと内心笑う。日本の人口が約1億2,0000万なので下から数えるとかなりの上位だ。
 さらに気になって調の順位を調べると4位と表示され、これは今夜真偽を確かめないとデスネ、と切歌は期待を込めた瞳で画面を見つめるのだった。

      ◇

「ただいま~」
「おかえり、響♪」
 ガチャリと玄関のドアを開けると、いつもの明るい声が返ってきて、それだけで響はテンションが上がる。
 急いで声のするほうへ歩いていくと、そこにはキッチンで料理をしている未来の姿があった。
 最近、料理をするようになったばかりの未来の手つきは少々たどたどしく、包丁を持つ手は危なっかしい。しかし、あまり心配していると怒りだしてしまうので、響ははらはらしながら見守ることしかできなかった。
「どうしたの、響? もうちょっとでご飯できるから、向こうで待ってて」
 そう穏やかな口調で言われ響は大人しく従おうと、どうしても心配してしまう気持ちを押し込めリビングへと向かう。実はここでもう一つ問題があった。それは未来の言う”もうちょっと”はかなり時間の幅があるということだ。早ければ五分もせずに準備ができるが、長いときは一時間ほど待たなければいけないこともあった。
 響は時間を潰そうとスマホを開くと、何か面白い診断はないかと探し始めた。
「お!」
 すると気になるタイトルが目に入る。
「素直に気持ちを伝えてみた……う~ん、このタイトルどことなく見覚えが……ま、いっか♪」
 タイトルに少し引っかかりはしたものの響はすぐさま未来の名前を入れてみる。

 ――未来の可愛いと思う所を伝える。
 ――未来はそっぽを向いて「ありがとう」といった。

「うぇひひ、未来なら言いそう~♪」
 響は未来の言動を予想しながら、にへらと相好を崩す。その笑顔は正直かなり気持ち悪く、下心が透けて見える。この場にクリスがいたら、響はBILLION MAIDENを食らって蜂の巣になっていたかもしれない。
 けれど、ここにはそんな怖い先輩もいないので、鼻の下を伸ばしたまま意気揚々に未来の元へと足を向ける。
「どうしたの響? 随分……いや、かなり気持ちの悪い顔をしているけれど?」
「え~? そうかなぁ~? そんなことより未来!」
「何? またろくでもないことでも思いついたんでしょ?」
 冷ややかな未来の眼差しが響の胸を刺す。
 しかし、響は表情を変えることなく「そんなことないよ~」と軽い口調で返した。ある意味で素晴らしい鋼メンタルである。
「未来、大好きだぁ~~!!!」
 ……一体何が起こったのか、唐突に告白されて目を丸くする未来。響が何かを期待する瞳でこちらを見つめているものだから、未来としては益々対応に困った。
「……えーと、あ、ありがとう、響。私も好きだよ」
 響が期待する答えかどうかわからないまま未来は困り顔で応える。
 すると、ボンと音が出そうなくらい響の顔が急に真っ赤になって、未来は再び目を丸くした。
「へ? え、と……」
「もう、自分から言っておいて、なんで響が照れてるの?」
「あはは……」
 響は頭を掻きながらリビングへと戻っていく。横顔から覗いた頬は紅いままだった。そんな響の様子に、未来はため息をついて、再び目の前の料理に集中する。
「う~ん、おかしいな。こんなはずじゃなかったのに……」
 リビングで響はスマホに向き合い、腕を組んで考え込む。難しい顔をしているが、考えている内容は先ほどと変わらず非常にくだらないものだった。
「ま、考えた所でいいアイデアなんか出ないし……他におもしろい診断ないか探そ」
 眉を八の字にしていた響は、ぱっと顔を上げ再びスマホを覗き込む。彼女の表情につい先ほどまでの照れなどすっかり消え去っていて、この切り替えの早さはさすが主人公といったところだ。
「お! こ、これは!!」
 そこで見つけた診断に、響は衝撃を受けたように固まった。

      ◇

 ――ひとつ、たまに旅に出たりします。
 ――ふたつ、たまに調子に乗ります、叱ってあげましょう。

 ……――みっつ、優しくされるとすぐに懐きます。
 
「み~く~♪」
 今度は何を企んでいるのだろう、未来はそんなことを思いながら「何、ひびき?」と返事をする。
「へっへっへ~、とりゃ~!」
「きゃあ!?」
 突然飛びついて来たかと思えば、ぎゅっと抱きしめられて、未来は一瞬息が止まった。ぎゅーっと、響が小さく言う声が耳の裏をくすぐってきて、未来は身じろぎをする。体が勝手に反応することが恥ずかしくて、耳の先が赤くなった。
「もう響、危ないから離れて、夕食の準備ができないでしょ」
 そう早口に伝え、腕に力を入れて引き剥がそうとする。いつもなら、それだけで素直に従ってくれるのに、今日の響はびくともしなかった。軽く混乱する未来をよそに、響が抱きしめる腕に力を込めてくる。いつもと違うシチュエーションのせいだろうか、響がかっこよく見えてドキドキしてきた。
「……ど、どうしちゃったの、響?」
「へへへ、最近は忙しかったから、未来分を補充しないとな~って」
「なあに、それ」
 未来はつまらなそうに言う。けれど、その頬はわずかに紅潮し、口端がわずかに上がっていた。そんな未来の変化に気づいた響はにんまりと笑うともう一度強く彼女を抱きしめる。
「ちょっと、ひびき~!」
 そんな未来の叫び声が、響の耳朶をやさしく震わせるのだった。



     ◇◆◇

 調はゆっくりとした動きで起き上がると、隣で眠る切歌の横顔を見つめる。全身が鉛のように重いことに気づき、調は昨夜のことを思い出す。
 ボッと音が出そうなほど顔が一瞬で真っ赤になった。
 慌てて火照った頬を冷やそうと両手を当ててみるが、いつも冷たいはずの手まで熱くなっていて、頬を冷やすこともできない。今になって思い返してみると、昨日の切歌は帰宅してきた時からどことなくおかしかったような気がする。あんなことをするなんて――――。
 ふと、切歌のスマホが目に入って、調はぴたりと止まる。LEDの点滅がメッセージの通知を告げていた。
 いつもなら人のスマホなど気にも留めないのだが、――昨日の行動は、もしかしたら、誰かが彼女をそそのかしたのではないか。そんな考えが脳裏をよぎり、調は意を決してスマホに向かって手を伸ばす。
 暗証番号は切歌が以前、「調の誕生日にするデ~ス♪」と嬉しそうに教えてくれた。そんな恥ずかしいことを言わなくてもいいのに、と当時は思っていたが、知っておいて良かったと今は思う。
 ロック画面を解除すると、通知欄を確認しようとした調の目に予想だにしていなかった画面が出てきて目を丸くした。
「おはようデ~ス、調」
 ちょうどその時切歌が目を覚ます。
「……おはよう、切ちゃん」 
 開口一番、機嫌のいい切歌の声が室内に響いた。切歌がベッドからその身を起こすと、調はおもむろに手にしていたスマホを切歌の目の前に出して、これは一体どういうことなのかと問いかける。
 柔らかい朝の陽ざしに照らされたスマホには、昨夜こっそり見ていた診メーカのサイトが――。画面に大きな字で”エロさの順位”と書かれている。タイトルの下の枠には調の名前が記載されていて、切歌は浮気がばれた彼氏のように冷や汗を額に浮かべた。
「いや、これは、その、別にそういうつもりでは……」
 切歌は苦しそうな表情で必死に言い訳を考えている。
「じゃあ、どういうつもりだったの?」
 調の冷たい声がその場を支配し、切歌は言葉に詰まる。
「それは、その…………で、でも、昨日の調はとっても気持ちよさそうだったデス……」
 か細い声で切歌が言うと、その言葉に昨夜のことを再度思い出し調の頬が赤く染まった。
「それに、私はいつも調に助けられてるから、少しでも喜んで欲しかったんデス!」
 そう言い放つと、力強い眼差しを調に向ける。
「……ありがとう、切ちゃん。気持ちは嬉しいけど、昨日の切ちゃんはとっても怖かったからもうあんな事はしないで欲しい……それに、私だっていつも切ちゃんに助けられているんだから、そんなこと気にしないで」
 切歌は調に上目遣いにそう言われ、指先で優しく唇を押さえられる。その仕草、口調に切歌の心臓は大きく飛び跳ねた。
「ごめんなさいデス、調。次からはあんな事しないデ~ス!」
 切歌は頭を下げて謝罪すると、調は嬉しそうに笑う。その笑顔を見て、切歌は思わず調を強く抱きしめるのだった。

(おわり)
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タイヤキ

Author:タイヤキ
サークル「前に詰めて下さい」のページです。
『魔法少女リリカルなのは』と『プリキュア』ネタが多いです。

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タイヤキ:SS担当
こじょ :表紙・挿絵担当
てんぷら:ドット絵、その他

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