【プールやよ!】
どうも、SS担当タイヤキです。
土日に更新と言っておきながら、遅れてしまってすみませんm(_ _)m
プリキュアやら、ラブライブの一挙放送やらのせいで中々進まず…
…はい、言い訳です(汗
プリキュアといえば、来週は六花ちゃんがまた迷うようで、
それはそれで楽しみです。
あと、ニコちゃんお誕生日おめでとう!(遅
SSは中学生なのフェイがイチャイチャしているだけです(笑)
では、以下からどうぞ(※百合注意)
土日に更新と言っておきながら、遅れてしまってすみませんm(_ _)m
プリキュアやら、ラブライブの一挙放送やらのせいで中々進まず…
…はい、言い訳です(汗
プリキュアといえば、来週は六花ちゃんがまた迷うようで、
それはそれで楽しみです。
あと、ニコちゃんお誕生日おめでとう!(遅
SSは中学生なのフェイがイチャイチャしているだけです(笑)
では、以下からどうぞ(※百合注意)
----------------------------------------------------
【プールやよ!】
「なあ、なのはちゃん。今日、プールいかへん?」
それは突然の提案。
7月も中盤に差し掛かり、いよいよ日差しも夏らしくなってきたある日、はやてにしては珍しく素敵な提案をしてきた。
暑さに負けて机に俯せているなのはは、プールという涼しげな単語に誘われるように顔を上げる。
「いいねぇ~…」
しかし、その声に元気はない。
そんななのはを見かねて、アリサ・ずずか・フェイトの三人が声をかけてきた。
「全く、なのははもう少しシャキッとしなさい!」
「まぁまぁ、アリサ。こう暑いと仕方ないよ」
「…あんたはあんたで、相変わらずなのはに甘いし…ハァ」
アリサは盛大にため息をついた。
なのはとフェイトはアリサ達より先に知り合っており、フェイトが聖祥大付属小学校に転校してきた時には既に親友と呼べるほどの仲良しだった。そして、今も変わらず仲が良いというより、イチャイチャしているという表現の方が正しい。
「あ、三人もどうやろ? プール!」
「いいわねぇ、珍しくはやてにしては良いアイデアじゃない!」
「め、珍しくって失礼な…、すずかちゃんとフェイトちゃんはどないや?」
もちろん、と快く頷くフェイトに対して、すずかは少し困った表情を浮かべていた。
「あれ? すずかちゃんはプール嫌いやったっけ?」
「ううん、そういう訳じゃないんだけど…その…今日はちょっと」
はやてからの再提案に、すずかの返答はやはり歯切れが悪い。
「どうしたの、すずか? 今日って何か用事あったっけ」
「う、ううん…そういう訳ではないんだけど…」
尚も歯切れが悪いすずかの様子に、アリサは不安げな表情を浮かべる。すずかはそんなアリサに気づいて、慌てて事情を説明した。
「じ、実はね、水着新しく買わないといけなくて…」
――ぴく。
すずかの言葉に呼応して、なのはとはやては体がぴくんと跳ねる。ただ、その理由はお互いに違うようだ。
「すずかちゃん、…実は私もなんだ」
なのははおずおずと小さく片手を挙げて告白する。その様子を見たはやては、瞳の奥に宿る光をますます強くする。
「ほほぅ、それはそれは…お二人の成長を促している身としては、どのくらい成長しているのか確かめなアカンなぁ。」
そう言って、はやては両手をワキワキとイヤラシく動かし始めた。はやての手の動きになのはとすずかはこの後起こる出来事を回避しようと後ずさりをする。
――ガシィ!
しかし、それは金髪の少女によって阻止された。
背後から頭を掴まれたはやては、蛇に睨まれたカエルのような表情で後ろを振り返る。
「…はやて、それはどういう意味カナ?」
夏の暑さが吹き飛ぶ程冷徹な言葉が投げかけられて、はやての心臓は凍り付いた。
「い、いややなぁ…ただの言葉のアヤやんか…あぁぁ、痛い、痛い!」
ギリギリギリと、フェイトは最初から許す気はないと言わんばかりに、はやての頭を掴んだ腕に力を込めていった。
◇
結局、あの後なのはとすずかのフォローによって、何とか難を逃れたはやては、意気揚々と水着売り場コーナーにいた。
「どうかな、フェイトちゃん?」
「う、うん…その、すごく可愛いよ、なのは」
「もぅ、フェイトちゃん、さっきからそればっかり」
なのフェイを繰り広げているもう一方では、すずかが試着した姿をアリサにチェックしてもらっている。
「どうかな、アリサちゃん?」
「ま、まぁいいんじゃない、すずか」
「えへへ、ありがとうアリサちゃん」
(あー眼福、眼福)
はやてはそんな四人を遠目に眺めながら、いくつか気になる水着を手にとる。
そして、フェイトとアリサが他の水着を探しに行くタイミングを見計らって、はやてはなのはとすずかに近づいた。
「なのはちゃん、すずかちゃん、こんなんとかどうかな?」
「え!?」
「こ、これはちょっと…」
はやてから差し出された水着に思わず二人は後ずさる。
胸が大きくなったというだけでも恥ずかしいのに、はやてが差し出してきた水着は今まで着てきたどんな物よりも露出度が高かった。
「いやいや、さらに大人に近づいたお二人にはぴったりやと思うんやけどなぁ」
試着だけでも、とはやては諦め悪くグイグイと勧めてくる。二人が断りにくい性格という事も計算の内だろう。
しかし、はやての押しに負けて水着を受けとろうとした所で、またしてもなのはとすずかは助けられた。
「は・や・て♪」
錆びたドアノブのような音を立ててはやてが後ろを振り返ると、そこには満面の笑みを浮かべるフェイトとアリサの姿があった。
その後、はやては二人に近づくことを禁止されてしまった。
水着選びはその後も続き、なのはとすずかは迷った末、ようやくお互いに水着を選ぶことができた。
(喜んでくれるかな…?)
なのはは先ほど買った水着の入った紙袋を手にそんなことを考える。
フェイトを驚かせたくて、試着姿を見せないようにこっそり買った水着…。なのはは少しだけ高鳴る胸に想いを秘めて帰路についた。
◇
「ど、どうかな…?」
更衣室。ようやくフェイトと二人きりなれたなのはは、昨日買った水着をお披露目していた。
その水着は、なのはにしては珍しく全体が濃い青色で、縁の部分に白のラインが入ったデザインのビキニになっていて、少し大人びた雰囲気を出している。同時に、胸の中心に大きな白いリボンをワンポイントであしらっていて、可愛いらしさも兼ね備えていた。
しかし、水着よりも布に覆われていない白い肢体の方にフェイトは視線が釘付けになる。基本的にmなのはは日頃露出が少ないため、惜しみなく投げ出されたすらりと伸びた白い腕や、程よく肉付けされた太ももにフェイトはクラクラと眩暈をしていた。
「う、うん…とても綺麗だよ、なのは」
「ホント? 良かったぁ」
フェイトちゃんに一番に見せたくて、なんて言われてフェイトはドキリとした。
手を伸ばせば届く距離で、それ以上何も話せなくなって、只々お互いを見つめ合って居た。
「あ、あの、フェイトちゃん…その、そんなにジロジロ見ないで…」
なのはは恥ずかしそうに手を胸の前で組んで、フェイトの視線から逃げるように身悶える。
「ご、ゴメン、つい…」
ついっておかしいだろ、と自分で自分に突っ込みを入れながら、フェイトは無意識の内に凝視していた視線を慌てて泳がせた。
「ううん、こっちこそごめんね。自分から見て欲しいって言っておいて…フェイトちゃんに見て貰えるのは嬉しんだけど…その、やっぱりちょっと恥ずかしくなっちゃって……」
なのはは俯きながらゴニョゴニョと言葉を並べたが、最後の方は声がすぼんでしまって相手に届いているか少し不安になった。しかし、なのはは恥ずかしさの余り顔を上げる事が出来なかったため、フェイトの表情を確認する事ができなかった。
「行こう、なのは!」
「え? うわ!?」
フェイトにぐいっと手を引っ張られ、なのはは慌てて顔を上げた。
前を歩くフェイトの後姿しか見えなかったが、その声はとても弾んでいた。
◇
「はぁ~、今日は遊んだね~!」
いつも通り二人きりの帰り道。
「そうだね♪ そういえば、なのは体大丈夫?」
「にゃはは、大丈夫♪ でもフェイトちゃんとすずかちゃんはスポーツ得意でいいなぁ~…」
「う、うん」
なのはから羨望の眼差しを受け、フェイトは少し困った表情に変わる。幼少期よりクロスレンジでの魔法戦もしていたこともあって、スポーツは昔から少し得意ではあるのだが、この話題になると、どう返答すれば良いのか未だに分からない。
「…泳いでる姿、カッコ良かった…」
「え?」
驚いてなのはの方を見ると、俯いていて表情がみえない。
ちらりと覗く耳は真っ赤になっていた。
「な、のは?」
恐る恐るフェイトがなのはに声をかけると、なのはは肩をぴくんと震わせて増々俯いてしまった。
いつもの強いイメージとは裏腹な仕草に、フェイトは思わず笑みが零れて、そっと手を重ねた。
「ありがとう、なのは」
「う…ううん…」
なのはは俯いたまま答える。
そんな姿がやっぱり可愛くて、フェイトは頬がにやけるのを堪えきれず、手を繋いだまま帰路についた。
(おわり)
----------------------------------------------------
【プールやよ!】
「なあ、なのはちゃん。今日、プールいかへん?」
それは突然の提案。
7月も中盤に差し掛かり、いよいよ日差しも夏らしくなってきたある日、はやてにしては珍しく素敵な提案をしてきた。
暑さに負けて机に俯せているなのはは、プールという涼しげな単語に誘われるように顔を上げる。
「いいねぇ~…」
しかし、その声に元気はない。
そんななのはを見かねて、アリサ・ずずか・フェイトの三人が声をかけてきた。
「全く、なのははもう少しシャキッとしなさい!」
「まぁまぁ、アリサ。こう暑いと仕方ないよ」
「…あんたはあんたで、相変わらずなのはに甘いし…ハァ」
アリサは盛大にため息をついた。
なのはとフェイトはアリサ達より先に知り合っており、フェイトが聖祥大付属小学校に転校してきた時には既に親友と呼べるほどの仲良しだった。そして、今も変わらず仲が良いというより、イチャイチャしているという表現の方が正しい。
「あ、三人もどうやろ? プール!」
「いいわねぇ、珍しくはやてにしては良いアイデアじゃない!」
「め、珍しくって失礼な…、すずかちゃんとフェイトちゃんはどないや?」
もちろん、と快く頷くフェイトに対して、すずかは少し困った表情を浮かべていた。
「あれ? すずかちゃんはプール嫌いやったっけ?」
「ううん、そういう訳じゃないんだけど…その…今日はちょっと」
はやてからの再提案に、すずかの返答はやはり歯切れが悪い。
「どうしたの、すずか? 今日って何か用事あったっけ」
「う、ううん…そういう訳ではないんだけど…」
尚も歯切れが悪いすずかの様子に、アリサは不安げな表情を浮かべる。すずかはそんなアリサに気づいて、慌てて事情を説明した。
「じ、実はね、水着新しく買わないといけなくて…」
――ぴく。
すずかの言葉に呼応して、なのはとはやては体がぴくんと跳ねる。ただ、その理由はお互いに違うようだ。
「すずかちゃん、…実は私もなんだ」
なのははおずおずと小さく片手を挙げて告白する。その様子を見たはやては、瞳の奥に宿る光をますます強くする。
「ほほぅ、それはそれは…お二人の成長を促している身としては、どのくらい成長しているのか確かめなアカンなぁ。」
そう言って、はやては両手をワキワキとイヤラシく動かし始めた。はやての手の動きになのはとすずかはこの後起こる出来事を回避しようと後ずさりをする。
――ガシィ!
しかし、それは金髪の少女によって阻止された。
背後から頭を掴まれたはやては、蛇に睨まれたカエルのような表情で後ろを振り返る。
「…はやて、それはどういう意味カナ?」
夏の暑さが吹き飛ぶ程冷徹な言葉が投げかけられて、はやての心臓は凍り付いた。
「い、いややなぁ…ただの言葉のアヤやんか…あぁぁ、痛い、痛い!」
ギリギリギリと、フェイトは最初から許す気はないと言わんばかりに、はやての頭を掴んだ腕に力を込めていった。
◇
結局、あの後なのはとすずかのフォローによって、何とか難を逃れたはやては、意気揚々と水着売り場コーナーにいた。
「どうかな、フェイトちゃん?」
「う、うん…その、すごく可愛いよ、なのは」
「もぅ、フェイトちゃん、さっきからそればっかり」
なのフェイを繰り広げているもう一方では、すずかが試着した姿をアリサにチェックしてもらっている。
「どうかな、アリサちゃん?」
「ま、まぁいいんじゃない、すずか」
「えへへ、ありがとうアリサちゃん」
(あー眼福、眼福)
はやてはそんな四人を遠目に眺めながら、いくつか気になる水着を手にとる。
そして、フェイトとアリサが他の水着を探しに行くタイミングを見計らって、はやてはなのはとすずかに近づいた。
「なのはちゃん、すずかちゃん、こんなんとかどうかな?」
「え!?」
「こ、これはちょっと…」
はやてから差し出された水着に思わず二人は後ずさる。
胸が大きくなったというだけでも恥ずかしいのに、はやてが差し出してきた水着は今まで着てきたどんな物よりも露出度が高かった。
「いやいや、さらに大人に近づいたお二人にはぴったりやと思うんやけどなぁ」
試着だけでも、とはやては諦め悪くグイグイと勧めてくる。二人が断りにくい性格という事も計算の内だろう。
しかし、はやての押しに負けて水着を受けとろうとした所で、またしてもなのはとすずかは助けられた。
「は・や・て♪」
錆びたドアノブのような音を立ててはやてが後ろを振り返ると、そこには満面の笑みを浮かべるフェイトとアリサの姿があった。
その後、はやては二人に近づくことを禁止されてしまった。
水着選びはその後も続き、なのはとすずかは迷った末、ようやくお互いに水着を選ぶことができた。
(喜んでくれるかな…?)
なのはは先ほど買った水着の入った紙袋を手にそんなことを考える。
フェイトを驚かせたくて、試着姿を見せないようにこっそり買った水着…。なのはは少しだけ高鳴る胸に想いを秘めて帰路についた。
◇
「ど、どうかな…?」
更衣室。ようやくフェイトと二人きりなれたなのはは、昨日買った水着をお披露目していた。
その水着は、なのはにしては珍しく全体が濃い青色で、縁の部分に白のラインが入ったデザインのビキニになっていて、少し大人びた雰囲気を出している。同時に、胸の中心に大きな白いリボンをワンポイントであしらっていて、可愛いらしさも兼ね備えていた。
しかし、水着よりも布に覆われていない白い肢体の方にフェイトは視線が釘付けになる。基本的にmなのはは日頃露出が少ないため、惜しみなく投げ出されたすらりと伸びた白い腕や、程よく肉付けされた太ももにフェイトはクラクラと眩暈をしていた。
「う、うん…とても綺麗だよ、なのは」
「ホント? 良かったぁ」
フェイトちゃんに一番に見せたくて、なんて言われてフェイトはドキリとした。
手を伸ばせば届く距離で、それ以上何も話せなくなって、只々お互いを見つめ合って居た。
「あ、あの、フェイトちゃん…その、そんなにジロジロ見ないで…」
なのはは恥ずかしそうに手を胸の前で組んで、フェイトの視線から逃げるように身悶える。
「ご、ゴメン、つい…」
ついっておかしいだろ、と自分で自分に突っ込みを入れながら、フェイトは無意識の内に凝視していた視線を慌てて泳がせた。
「ううん、こっちこそごめんね。自分から見て欲しいって言っておいて…フェイトちゃんに見て貰えるのは嬉しんだけど…その、やっぱりちょっと恥ずかしくなっちゃって……」
なのはは俯きながらゴニョゴニョと言葉を並べたが、最後の方は声がすぼんでしまって相手に届いているか少し不安になった。しかし、なのはは恥ずかしさの余り顔を上げる事が出来なかったため、フェイトの表情を確認する事ができなかった。
「行こう、なのは!」
「え? うわ!?」
フェイトにぐいっと手を引っ張られ、なのはは慌てて顔を上げた。
前を歩くフェイトの後姿しか見えなかったが、その声はとても弾んでいた。
◇
「はぁ~、今日は遊んだね~!」
いつも通り二人きりの帰り道。
「そうだね♪ そういえば、なのは体大丈夫?」
「にゃはは、大丈夫♪ でもフェイトちゃんとすずかちゃんはスポーツ得意でいいなぁ~…」
「う、うん」
なのはから羨望の眼差しを受け、フェイトは少し困った表情に変わる。幼少期よりクロスレンジでの魔法戦もしていたこともあって、スポーツは昔から少し得意ではあるのだが、この話題になると、どう返答すれば良いのか未だに分からない。
「…泳いでる姿、カッコ良かった…」
「え?」
驚いてなのはの方を見ると、俯いていて表情がみえない。
ちらりと覗く耳は真っ赤になっていた。
「な、のは?」
恐る恐るフェイトがなのはに声をかけると、なのはは肩をぴくんと震わせて増々俯いてしまった。
いつもの強いイメージとは裏腹な仕草に、フェイトは思わず笑みが零れて、そっと手を重ねた。
「ありがとう、なのは」
「う…ううん…」
なのはは俯いたまま答える。
そんな姿がやっぱり可愛くて、フェイトは頬がにやけるのを堪えきれず、手を繋いだまま帰路についた。
(おわり)
----------------------------------------------------
スポンサーサイト
テーマ : 魔法少女リリカルなのは
ジャンル : アニメ・コミック