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<なのフェイ>【ハッピーハロウィン!】

どうも、SS担当タイヤキです。

本日、まどマギとドキプリの映画ですね!
ドキプリの映画は行きたいけど……ハードルが高いんですよね(涙)

しかもドキプリは事前情報によるとマナりつクラスターには
試練の内容らしいので……余計に迷ってしまいます(笑)


さて、SSは久しぶりになってしまった「なのフェイ」になります♪
なのは達が小学六年生の頃には、もうこのぐらいの事していてもおかしくない(真顔)
……と妄想しながら書いてます(キモイ)

では、以下からどうぞ(※百合注意)

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【ハッピーハロウィン!】
 
「いよいよハロウィンだね、なのは!」
 
「うん、そうだねフェイトちゃん! う――ん、楽しみ♪」
 
 なのはは大きく伸びをするように両腕を高く突き上げて喜びを表現する。隣のフェイトもいつも以上に嬉しそうに笑顔を浮かべていた。
 いつもの五人でそろって登校中、会話の話題はいよいよ本日に迫ったハロウィンに変わっていた。
 
「はぁ、全く……ハロウィンってそんなに楽しいイベントだったっけ?」
 
 後ろでその様子を眺めていたアリサが隣のすずかとはやてに問いかけた。
 
「うーん、まぁ確かに仮装してお菓子をもらうだけやけど、私は楽しい……かな?」
 
 そう答えながら、はやてはチラリと助けを求めるように視線をすずかに向ける。
 
「私は……すっごく楽しみだけどなー♪」
 
 すずかに迷いのなく断言され、アリサはすずかが言うなら、と素直に納得する。ちらり、アリサは視線を前に戻すとぴょこぴょことツインテールを小さく揺らして、嬉しそうに笑っているなのはと、その笑顔を一身に受け少し頬を染めてニコニコ顔のフェイトの姿がアリサの心に小さな穴が空いけていた。
 
 
   ◇
 
 
 ────私は、ハロウィンが好きだ。
 理由? 理由はなのはの仮装姿が可愛いから。
 
 ……それと、お菓子と悪戯。これは二人だけの秘密。
 
 悪戯した後のなのはの少し恥ずかしそうな顔を思い出す度、頭の芯が痺れたような感覚になる。
 
 なのはは今年、どんな衣装を着るのかな……?
 
 
   ◇
 
 
 ──なのは。
 
 耳をくすぐる優しいその声は、いつも私の心を掴んで離さない。
 
 この感情が何なのか、私は知っている──。
 
 去年のハロウィン、偶然だったけどフェイトちゃんに悪戯された時に、私の体に電撃が走った。その時に痺れた部分は未だに痺れたまま……。
 
 今年のハロウィンはどうなっちゃうのかな……?
 
 
   ◇
 
 
「なーんか、あの二人最近様子がおかしいのよね……」
 
 はやての席まで来て、アリサは納得のいかない顔で呟く。既にはやての席に来て雑談をしていたすずかは、はやてと顔を合わせる。はやても二人に対して何か思うところがあるようで、その表情はアリサの言動を肯定していた。
 すずかはちらりと視線を動かして、なのはとフェイトの方を見る。二人は仲良さそうに何かを耳打ちしている。
 
「そうかな? 確かにいつも仲良しだけど……そんな事ないんじゃないかな?」
 
 ズキッという胸の痛みを伴いながら、すずかは嘘をつく。
 おそらく二人の関係を一番分かっているのは自分だろう、そしてそれには歴とした理由がある。すずかは悟られないように、ジッと目の前の少女を見つめる。
 
「うーん、すずかがそう言うなら、そうなのかも……」
 
 腑に落ちない顔をしているが、親友はしぶしぶ納得しようとしていた。相変わらず、アリサちゃんは素直で可愛いな、とすずかは心の中で呟く。
 
「うーん、そやろか?」
 
 はやての言葉にピクっとすずかの耳が僅かに動く。
 
「何よ、はやて?」
 
「いやな、私もあの二人、最近雰囲気が変わったような……」
 
「やっぱり、そうよね!!」
 
 アリサは同じ意見の者が居たことが嬉しいのか、パァっと表情を明るくする。
 
「あ、あれ? アリサちゃん、どこ行くん?」
 
 するとそのまま、ドカドカとなのはとフェイトの方へ歩いて行く。あまりにも突然だった為、すずかもはやてもアリサを止めることは出来ず、慌てて後ろを追いかける。
 
「ちょっと、アンタ達!」
 
「わ! どうしたのアリサちゃん?」
 
 バン! と机を叩いてなのはとフェイトの間に突然割り込んできたアリサに、なのはは驚きの声を上げる。フェイトはびっくりしすぎて、声も出ない様だ。
 
「どうしたの? ……じゃないわよ、アンタ達、私達に何か隠し事してるでしょ?」
 
「ふぇ? 別に隠し事なんてしてないよね、フェイトちゃん?」
 
「う、うん。魔法の事とかも一通りは話したつもりだけど……?」
 
 フェイトは何とか気を取り直して答えるが、どうにもアリサの質問の意図が分からず、はやてに目配せをする。しかし、はやてからは困った表情しか返ってこなかった。
 
「ふーん、そう言う割には今も二人でコソコソしてたじゃない」
 
 アリサはジトリとした目で二人を見る。二人はアリサの言葉に分かりやす過ぎるほど動揺した。
 
「べ、別に、そんな事ないよ……」
 
「う、うん……なのはの言うとおりだよ」
 
 少し上ずった声でそう語る二人の視線は、右に左にと忙しなく動いている。
 
「ほら、やっぱり何か隠してるんじゃない! な~の~は~!!」
 
 明らかに挙動不審な二人に対して、アリサは責めるようにずいっと顔を寄せる。
 しかし、なのはとフェイトは苦笑いを浮かべるだけで、何も話そうとしない。
 
「む────────!!!」
 
 そんな二人の様子が増々アリサを不機嫌にさせる。
 
「ふん! もういいわよ、二人で仲良くしてればいいでしょ!!」
 
 そう言うと、アリサはバタバタと音を立てながら教室から飛び出して行った。
 
「アリサちゃん!」
 
 すずかは一度なのはとフェイトに謝るような仕草をすると、慌ててアリサを追いかけて行った。なのはとフェイトはアリサに怒られて、叱られた子犬のように気を落としている。はやては、そんな二人の様子を困った顔で眺めていた。
 
 
 
   ◇
 
 
「うーん、アリサちゃん、どうしてあんなに怒ってたんだろう……」
 
 なのはは首を傾げながら、はやての方を見る。なのはの動きに合わせるようにフェイトもはやての方を見ていた。
 本当に仲のいい事で、とはやては苦笑いを浮かべならが思う。
 
「うーん、そうやなぁー……まぁ、普通に考えたら、隠し事してたからちゃうかなぁ?」
 
 はやてが至極まっとうな回答をしたにも関わらず、二人は頭上に疑問符を浮かべコソコソと話をし始める。
 
(……うん、分かってた……)
 
 はやては心の中で呟いた。二人が自分のいう事を理解してくれないだろうことは何となく予想していた。
 しかし、コソコソしていた二人がはやての言葉を理解したのか分からないが、妙に納得した表情に変わると、
 
「ありがと、はやてちゃん♪」
 
 と妙に不安にさせる発言を残して、二人は席を立った。はやては背筋に悪寒を感じたが、後を追いかける気にならなかった……。
 
 
   ◇
 
 
「アリサちゃん!」
 
 教室の近くにある階段でアリサとすずかが話をしている姿を見つけ、なのはは大声を上げて近づいてくる。その後ろにはフェイトも居た。
 
「アリサちゃん、ゴメンね……」
 
「なのは……」
 
「ごめんね、アリサ」
 
「フェイトも……」
 
「アリサちゃんだけ、仲間外れは良くないもんね……」
 
 そういうなのはを見て、すずかは嫌な予感に背筋が凍った。このままなのはを突っ張らせてはいけない気がする。
 
「アリサちゃん、あのね────」
 
 すずかはなのはがアリサに顔を寄せて来たのを、間に入って体で止める。
 
「アリサちゃん、なのはちゃん……そろそろ授業が始まるから、教室に戻ろっか」
 
 すずかの言葉と同時にタイミングよくチャイムが鳴る。我に返ったようにアリサとなのは、フェイトは慌てて教室に戻る。すずかは、冷や汗でぐっしょりと濡れた背中を無視して三人の後を追うように教室に戻った。
 
 
   ◇
 
 
 その後も、すずかは悉くなのは達を妨害していた。そのせいか、放課後になる頃にはアリサはすっかり不機嫌になっていた。
 
「じゃあね!」
 
 癇癪をおこしているアリサは、皆を置いてさっさと一人で先に帰ろうと荷物をまとめて席を立つ。
 
「あ、待って! アリサちゃん!!」
 
 すずかは置いて行かれない様に必死で後を追いかけた。その様子を残りの三人は、ポカンと口を広げて眺めているだけだった。
 
 
 
「ねぇ、待って、アリサちゃん!」
 
 すずかは必死に声を張り上げて、アリサの名前を呼ぶが、アリサは全く後ろを振り向く様子もなく、ドカドカと歩き続けている。
 
「ねぇってば!」
 
 ようやく追いついたすずかはガッとアリサの手を掴む。しかし、アリサは腕を掴まれて立ち止まったが、それでもすずかの方を見ようとはしない。
 
「アリサちゃん……」
 
 一向に振り向いてくれない親友に、声のトーンが小さくなる。
 
「……ふん、どうせ私だけ仲間外れなんでしょ!!」
 
 とうとうアリサはずっと黙っていた胸の内を打ち明けた。その怒りはすずかが思っていた通りのものだった。理由が解っていて尚、アリサの怒りを鎮めることができなかったのは、すずかの胸に秘めているものがあったからだ。
 ……今日だけは、なのはの為すがままにされるアリサを見たくはなかった。
 
「ごめんなさい、アリサちゃん…………全部私が悪いの」
 
 罪悪感から、すずかは自然と謝罪の言葉を口にする。それはアリサにとっては少し意外な事だったようで、後ろからでもピクリと肩が揺れるのが分かった。
 
「なのはちゃん達が何をしているか知っていて、それでも私……」
 
 すずかは喋りながら俯く。アリサの腕を掴む力が自然と強くなる。
 
「私……なのはちゃんとアリサちゃんがその話をする所を見たくなかったの!!」
 
 すずかははっきりとした口調で叫んだ。
 しかしアリサは、すずかの言っている意味が理解できない様で、困惑している事が握った腕から伝わってくる。
 
 すずかは意を決したように顔を上げると、ガバッと親友の体を後ろから抱きしめた────。
 
「────────え?」
 
 突然の出来事にアリサは肩を強張らせて小さく声を上げる。しかし、彼女はそれ以上の抵抗を特には見せず、ただ息を潜めているだけだった。彼女の活発さを彷彿とさせる柑橘系の匂いが、すずかの鼻をくすぐる。
 
「………………ごめんなさい」
 
 もう一度謝る。
 
「もういいわよ、すずか…………私も少し大人げなかったわ」
 
 小さなため息の後に、すずかの耳に聞こえてきた声は、今まで聞いたことがないほどの優しさを帯びていた。初めて聞く声に、突然すずかの胸は早鐘のように高鳴り始める。その鼓動を止めたくて、すずかはギュッと更に強くアリサを抱きしめた。
 
「すずか……?」
 
 アリサはすずかの様子がおかしい事に気づき、そっと自分の手をすずかの手に重ねて心配そうに声をかける。どうやら泣いていると勘違いをしたようだった。触れられた手から伝わる熱が一気に顔まで登ってきて、すずかの顔がカァッと赤く染まる。
 
(アリサちゃんに顔を見られなくてよかった)
 
 顔の火照りは収まる様子がなく、すずかはアリサに顔を見られないように彼女の後ろ髪に顔を埋める。アリサはくすぐったそうに少しだけ身をよじったが、嫌がる様子もなく、すずかが落ち着くのをじっと待っているようだった。重ねた手はそのままで──。
 
 どのぐらいそうしていただろうか、すずかはようやく顔をあげた。まだ少し顔が熱い。
 アリサはタイミングを見計らって後ろを振り向くと、予想以上にすずかの顔が近くにあって、アリサは一瞬ドキッとした。
 
「……落ち着いた? すずか」
 
「うん…………、ありがとう」
 
「感謝されるようなことはしてないわ、ごめん、すずか」
 
 少し俯き加減にアリサは謝る。
 何も悪くないはずの彼女が見せる優しさに、すずかは心臓をギュッと掴まれたまま息ができなくなる。
 
「アリサちゃん、ありがとう……大好き♪」
 
「な、何よ、急に……!」
 
 すずかの言葉にアリサは恥ずかしさを誤魔化すようにアタフタと慌てだす。
 
「そ、それにしてもあの二人が隠してたことって何だったのよ? すずかから聞く分には問題ないんでしょ?」
 
「それはね─……」
 
 すずかは意地悪そうな笑顔に変わると、おもむろに話し始めた。
 
 
   ◇
 
 
「結局、アリサちゃんに言えなかったねー……」
 
 学校の帰り道。
 なのはは少し残念そうにフェイトの方を見る。フェイトも残念そうになのはの言葉に頷いた。
 
「でもすずかがずっと邪魔してたような気がしたけど……あれは何だったのかな?」
 
 フェイトは今日の出来事を思い出しながら、胸に残っていた疑問を口にする。
 
「うん……私もそんな気がしたけど……」
 
 なのはは言葉を濁した。
 実はなのはには心当たりがあった。しかしそれは単なる憶測でしかないため、まだ誰にも言ったことはない。
 
「それより、フェイトちゃん! トリック、オア、トリート♪」
 
 なのはは満面の笑顔をフェイトに向ける。
 なのはのツインテールがぴょこんと跳ねる様子に、フェイトは思わず笑みが零れた。
 
「はい、ハッピーハロウィン♪」
 
 フェイトはゴソゴソと制服のポケットを漁ると、ラッピングされた可愛らしい箱をなのはに差し出す。
 思いのほか高価な代物に、なのはは目を輝かせる。
 
「わぁ~! ありがとう、フェイトちゃん♪」
 
 その様子に、またもフェイトはクスクスと笑う。
 
「なのは、……Trick or Treat?」
 
 きれいな水音のようなフェイトの声がなのはの耳をくすぐる。
 麻薬のように頭を痺れさせるその声に、なのははクラクラする。
 
「……お菓子、さっきフェイトちゃんに貰った、コレしかないの」
 
 なのはは麻痺した頭でフェイトを瞳を見つめながら答える。その瞳が意地悪な色を帯びると、なのはの鼓動が大きく跳ねた。
 
「──じゃあ、食べさせて」
 
 優しいけれど、悪戯っぽい色を含んだその声に、瞳に、なのはは抗うこともできず小さく頷く。焦る気持ちを抑えながら、なのはは先ほどフェイトから貰った箱の包みを開ける。そこには美味しそうなトリュフチョコレートが並んでいた。
 なのははその中の一つを摘まむと、おもむろに自分の口に運ぶ。唇で優しく包むようにチョコレートを咥えると、顔をあげてフェイトの方を見る。
 
 フェイトと目が合った瞬間に、なのはは自分の胸の鼓動がうるさく鳴り響き始め、心臓の音以外何も聞こえなくなった。
 
 二人は無言のまま距離を詰めると、お互いに腰に腕を回しお互いの心臓の鼓動が聞こえそうなほど密着した。フェイトの方が少しだけ背が高いため、自然となのははフェイトを見上げる形になっている。
 そのまま見つめ合っていたなのはは、フェイトの瞳に吸い込まれるように顔を近づけると、そっと目を閉じた。
 
 
 ───────────チュッ
 
 
 一瞬の静寂の後、なのはの唇から柔らかい感触が伝わってくる。ソレは増々なのはの頭を痺れさせ、もう何も考えられなくなる。フェイトの唇の感触とチョコレートの甘さで、なのはは夢を見ているような感覚に陥っていった────。
 
 
 なのはは名残惜しそうにフェイトから顔を離すと、彼女と再び目が合う。フェイトの瞳はトロンとしていて、きっと自分も同じなのだろうと想像させる。余韻を味わうように、二人はしばらくの間そのまま見つめ合っていた。
 
(そういえばまだ仮装してなかったの)
 
 フェイトの瞳を見ながら、なのははフェイトが今日どんな衣装を着るのか想像していた。きっとどんな衣装でもきっと、彼女は可愛くて綺麗だろう────フェイトの仮装姿を想像し、なのはは期待に胸を膨らませていた。
 
 
 
(おわり)
 
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テーマ : 魔法少女リリカルなのは
ジャンル : アニメ・コミック

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